【ネタバレ】『アイアンマン』脚本家、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の結末に理解示す ─ 「あの道しかなかった」

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。
『アイアンマン』脚本家、結末に理解示す
『アイアンマン』の脚本に携わったアート・マーカム&マット・ホロウェイは、その後のマーベル・シネマティック・ユニバース作品には一切関与していない。同じくマーベルヒーローの映画化作品である『パニッシャー:ウォー・ゾーン』(2008)や『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)に関わったのち、最新作は『メン・イン・ブラック:インターナショナル』だ。
マーカム&ホロウェイがスクリーンに送り出したトニー・スターク/アイアンマンは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の結末において壮絶な最期を遂げる。サノスによって生命の半分が失われてしまうことを防ぐため、インフィニティ・ストーンをめぐって争ったトニーは、自身のアーマーにストーンを装着すると、指を鳴らしてサノス軍を倒すのだ。しかしストーンのエネルギーに、人間であるトニーが耐えることはできなかった。ペッパー・ポッツやジェームズ・“ローディ”・ローズ、ピーター・パーカーらに見守られながら、彼は静かに息を引き取るのである。
米IGNの取材で『エンドゲーム』の結末について問われたマーカムは、製作陣の選択に言葉少なくも理解を示した。トニーが自分の人生を捧げて物語を終えたことについて、「悲しいですよ。だけど、あの道しかなかったと思います」と述べているのである。

このコメントは、『エンドゲーム』を執筆したクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーの見解とも合致する。二人は「死なせずに済む良い理由があったなら、そちらの結末を楽しんでもらっていたでしょう」と述べ、アイアンマンとキャプテン・アメリカの物語が鏡のような関係であることを明かしていたのだ。
「スティーブの物語で大切なのは、自分の人生を見つけること。長いあいだ他者のために生きてきたスティーブは、いつになったら自分自身の人生を生きられるようになるのか。利己的でないとはどういうことか、いかにしてその境地に至るのか。一方で、トニーは自分本位のプレイボーイから、他者のために生きる人へと変わっていく。自ら進んで、自分の人生を犠牲にするようになっていくんです。」
アイアンマンの物語は終わりを迎えたが、二人はMCUの現在を非常に喜ばしく思っているようだ。『アイアンマン』執筆当時を回想して、マーカムは「信じられません。こんなことになるなんて、10年前は全く思っていなかったので」と話している。
「1作目(『アイアンマン』)を作っていた時は、ジョン・ファヴロー(監督)やケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)と一緒に、みんなで“どうかこの映画が成功しますように”と祈っていたんです。10年前は考えもしなかったことですが、今では続編がたくさん作られている。(当時を)思い出すと幸せな気持ちになりますね。みなさんがたくさんの映画を観て、MCUから生まれた、ありとあらゆるキャラクターを好きになってくれているんですから。」
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Source: IGN