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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』冒頭の救難信号、『マイティ・ソー』監督がカメオ出演の喜び語る「クリス、トムとは強い絆を感じる」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の冒頭、サノスによって雷神ソーや弟ロキが窮地に立たされるシーンは、あるキーパーソンの声によって始まる。『マイティ・ソー』(2011)の監督であるケネス・ブラナーが、声のカメオ出演を果たしているのだ。米ComicBook.comでは、出演の経緯がブラナー本人の口から直接語られている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。

ケネス・ブラナー
Photo by Giorgia Meschini https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kenneth_Branagh_at_the_Roma_Fiction_Fest_2009_by_Giorgia_Meschini.jpg

『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のラストにおいて、ソーはアスガルドの民を脱出船ステイツマンに乗せると、滅びゆく祖国を離れて地球へと向かう。しかしポストクレジットシーンでは、脱出船の前にサノスの乗る巨大軍艦「サンクチュアリII」が立ちはだかった。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』はその直後、サノスによってソーたちが大きな被害をこうむった後の場面から始まる。おなじみマーベル・スタジオのロゴ映像では、重苦しい音楽とともに、脱出船からの救難信号の声が響いてくるのだ。この声を演じたのが、ケネス・ブラナーその人だったのである。

『マイティ・ソー』から『インフィニティ・ウォー』までの間、ブラナーはマーベル・シネマティック・ユニバース作品に直接携わっていなかった。けれども、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長や、プロデューサーであるルイス・デスポジート&ヴィクトリア・アロンソとは「友人として」連絡を取り合っていたという。マーベルでの創作は「家族のような」体験だとブラナーは語る。

「ルイスから電話がかかってきて、“あなたに(救難信号の声を)やってほしいという話が出ています。やってもらえませんか?”と。だから、やりたい、やります!って答えましたよ。うれしかったですね。『アルテミスと妖精の身代金』の撮影中、自分のトレーラー(控え室)にいた時に、いきなり電話がかかってきて。」

『インフィニティ・ウォー』監督のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟によれば、救難信号の声にブラナーを起用するアイデアは編集作業の終盤に出たものだったという。ちなみに、ブラナーいわく「ルッソ兄弟とは、残念ながらご一緒できなかった機会が過去に何度もありました。二人のことはすごいと思っていたんです」。出演の打診があった日のうちに、ブラナーとルッソ兄弟は画面越しに話し合い、セリフのリハーサルを経て、収録に臨んだという。

ブラナーは収録当時を「楽しかったですね」と振り返りながら、自らの出番がソー役のクリス・ヘムズワース&ロキ役のトム・ヒドルストンの登場に繋がったことへの感慨も明かしている。「トムやクリスのことはよく知っているし、二人とは強い絆を感じていますから」。クリスとトムは『マイティ・ソー』を経てスターダムを駆けあがったが、当時すでにベテランの俳優・監督だったブラナーも、同作を「特別な映画で、貴重な経験」だと語る。「自分のキャリアに大きな変化が生まれた作品。今でもすごく感謝しています。僕の映画人生において、とても大切なものなんです

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Source: Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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