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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』逃亡中のキャプテン・アメリカ描くシーン、脚本は存在した ─ ケヴィン・ファイギ社長、なぜ消極的だったのか

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)まで、キャプテン・アメリカはどうしていたのか。『シビル・ウォー』での行いがもとで政治犯として扱われるようになったスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとサム・ウィルソン/ファルコン、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの“逃亡中”を描いたシーンが、『インフィニティ・ウォー』の脚本に存在していたことがわかった。

脚本家のクリストファー・マルクス&スティーヴン・マクフィーリーは、劇中で描かれなかったスティーブやサムの逃亡シーンについて米IGNにて語っている。

「脚本には書いたんですが、撮影しませんでしたね。[中略]『シビル・ウォー』の後、身を隠しているブラック・ウィドウとファルコン、キャップのシーンでした。彼らは犯罪者たちと激しい戦いを繰り広げていたんです。(そのシーンでは)キャップがマッシュポテトと食べていると、ファルコンに“マッシュポテトに血が垂れてるぞ”と言われる。彼はファルコンを見て…そう、マッシュポテトに血が落ちているんですよ。」

『インフィニティ・ウォー』の公開当時から、『シビル・ウォー』後のキャプテン・アメリカらが反テロ活動に身を投じていたこと、やむを得ず「政府の支援を受けず、大衆にも支持されないまま、多くのミッションに関わって」きたことは明らかにされていた。しかし、そのようなシーンが実際に執筆されていたこと、それも思いのほか血なまぐさいシーンだったことは、このたび初めて語られている新情報だ。

では、作品の間隙を埋めることになったであろう“逃亡中”のシーンはなぜ見送られたのか。最大の理由は、サノスの接触前に3人を登場させるのは早すぎると判断したことだったという。実際のところ、キャップやファルコン、ブラック・ウィドウが『インフィニティ・ウォー』で初登場したのは、サノス本人でこそないものの、その手下であるプロキシマ・ミッドナイト、コーヴァス・グレイブがスカーレット・ウィッチ&ヴィジョンを襲撃した際だったのだ。

また、スティーブの食べているマッシュポテトに血が垂れているというシーン自体は、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が嫌がったことから実現しなかったという側面もあるのだそう。マルクスは当時の様子を、「ケヴィンが“マッシュポテトに血が垂れてる!? そんなの見たくないよ!”って言ったのを覚えてます」と振り返っている。「うん…確かにやりすぎだったかもしれないですね」

ちなみに、キャプテン・アメリカとファルコン、ブラック・ウィドウが逃亡の身ながらテロ組織と戦っている様子は、『インフィニティ・ウォー』の前日譚コミック「Marvel’s Avengers: Infinity War Prelude(原題)」に描かれている。

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Source: IGN

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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