【ネタバレ】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』冒頭の戦闘、もしもサノスがストーンを持っていなかったら…?

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)はファーストシーンから観客を驚かせた。史上最凶のヴィラン、サノスが圧倒的な力を見せつける激しいアクションは、見る者に「これは勝てない…」という恐怖感を与えるには十分だったのだ。
しかし映画が始まった時点で、すでにサノスはいくつかのインフィニティ・ストーンを手にしていた。では、もしもサノスがストーンを持っていない状態であの戦いに臨んでいたとしたら……? 脚本を執筆したクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーが、米Colliderのインタビューでその結果を答えている。

サノス、ストーンなしでもハルクに勝てる
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の冒頭、サノスと“子供たち”は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で滅びてしまったアスガルドを脱出したばかりの船を襲撃する。ソーは重傷を負い、アスガルドの民衆は多くが息絶えていた。そんな中、「こっちにはハルクがいる(We have a hulk.)」というロキの言葉とともにハルクが飛び出してきて、サノスと格闘を繰り広げる。しかしサノスの圧倒的な格闘術を前にして、ハルクはまったく歯が立たないのだった。
「サノスはパワー・ストーンで強くなっていたんですか? それとも元から強いんですか?」という質問に対して、スティーブンは「余計なことを言うことになるのかもしれませんが、サノスはストーンがなくてもハルクを倒せると思いますね」と答えている。もちろんパワー・ストーンによって大きく増強されているにせよ、サノスの戦闘能力は、もとよりハルクをしのぐものだというわけだ……。
クリストファーは、この絶望的な冒頭の戦闘について、あくまで物語上の劇的効果を鑑みた場面であるとして、「サノスを(物語上の)ポジションに置くにあたって、ハルクは絶好の機会だと思ったんです」と説明。同じくスティーブンも「(観客の)予想通りにはいかないということをオープニングで明らかにしたかった」と述べている。
「サノスをマーベル・シネマティック・ユニバース最強のヴィランとして紹介したくて、これまでのチャンピオン(=ハルク)を倒してもらうことにしました。ハルクをたやすく、しかも残忍に倒してしまえば、そのあとサノスに立ち向かう誰もが恐怖を覚えることになるでしょう。そんな意図でシーンをデザインしたんです。」
ちなみにクリストファーは、「呼び出されるまでハルクはどこに隠れてたんですか?」という質問にはこんなジョークで応じている。
「お風呂場です。ハルクですから、時間がかかるんですよ。」
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/
Sources: Collider, Comicbook.com