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ロバート・ダウニー・Jr.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ラストを振り返る ─ 「なんて大変なことをしてしまったんだ」

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
© Marvel Studios 2018

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のラスト、観客の心に深く刻まれたスパイダーマンとのシーンについて、トニー・スターク/アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.が振り返った。

2019年4月7日(米国時間)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の記者会見イベントにて、ロバートは撮影当時やその後の出来事について語っている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。

「なんて大変なことをしてしまったんだ」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストでは、6つのインフィニティ・ストーンを手中に収めたサノスの手によって、全宇宙の生命は半分に減らされてしまう。惑星タイタンでサノスとの戦いを繰り広げたヒーローたちも次々と塵のように消えていくのだ。ピーター・パーカー/スパイダーマンは、トニーに「気分が悪いよ」「行きたくない」と懸命に訴えるが、最後にはトニーの手から砂がこぼれ落ちるように姿を消してしまう。

記者会見でこのシーンの撮影について問われたロバートは、さすがマーベル・シネマティック・ユニバースきってのベテラン俳優である、いたって淡白に撮影を振り返った。「兄弟(アンソニー&ジョー・ルッソ監督)がいて、一回か二回くらい撮り直しました。撮影は素晴らしかったですが、それも普通の出来事ですから。みんなでランチに行きましたよ、それが映画なので」

むしろロバートにとって印象的だったのは、撮影そのものより、一人の少年と一緒に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観た際の出来事だったという。

「だけど、あの場面を観た時のことを覚えてますよ。映画館に行けない、スコットランドの男の子と一緒に観たんですが、彼の反応には本当にやられてしまいました。だから、ケヴィン(・ファイギ/マーベル・スタジオ社長)がいつも言っているように、『エンドゲーム』ではサプライズと楽しい体験を期待してますよ。(『インフィニティ・ウォー』では)みんなが“ああ、なんて大変なことをしてしまったんだ”と思いましたからね。」

ちなみにロバートはこのように語りつつ、「観客はそういうものを好むんだと思います」とも述べている。「お客さんは本当に賢くて、20分前と同じジョークすら求めない。新しいものが必要なんです。ケヴィンとルッソはそのことを確かに証明していると思いますよ」。

スパイダーマンが消滅するシーンについては、トム・ホランドが内容のすべてを知らされないまま、ほぼ即興で演技を組み立てたという逸話が残されている。ジョー監督の指示を受け、トムいわく「即興演技の王様」であるロバートと二人で迫真の“結末”を作りあげたのだ。なおケヴィン社長によると、スパイダーマンの消滅シーンは『インフィニティ・ウォー』の撮影初日や2日目に撮られていたとか。俳優という仕事にただ敬意が湧く撮影秘話である……。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』MovieNEXは発売中。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

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Source: Comicbook.com, Superhero News, Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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