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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ソーの「感動的な物語」に注目 ― 監督「重要なキャラクターになる」

クリス・ヘムズワース演じるソーは、映画『マイティ・ソー』(2011)や『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)の2作品で主人公を務めながら、これまで『アベンジャーズ』(2012)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)では物語の主軸として動いてこなかったキャラクターだ。
ところが『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)でのイメージ刷新を経て、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、ついに彼が重要な役割を担うことになりそうである。

注意

この記事には、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のネタバレ、および『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。

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ソーに与えられた「感動的な物語」とは

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』に始まったソーの新展開をそのまま活かす形で物語を推し進めることにしたようだ。
2017年夏に行われたインタビューで、ジョー監督は多くを語らないながらも、物語上でソーの担っている役割が大きいことを明らかにしている。

「『マイティ・ソー バトルロイヤル』とこの映画では、ソーにとても感動的な物語があります。彼はすごく魅力的なキャラクターですし、『マイティ・ソー バトルロイヤル』と本作を経て、彼は(観客の)みなさんから、重要なマーベル・キャラクターとして注目されることになるでしょう。」

『マイティ・ソー バトルロイヤル』のラストで、ソーは故郷アスガルドを失い、大勢の民を連れて地球へと向かうことを宣言した。しかし同作のポストクレジットシーンに登場した巨大な宇宙船は、闇の帝王サノスの乗る「サンクチュアリII」。予告編でサノスに苦しめられるソーの姿は、おそらくその直後の出来事ではないかと考えられるのである。ブルース・バナー/ハルクが地球に戻っていることからも、彼らに何かが起こることは間違いないだろう。

なおジョー監督は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督によるソーの描き方を絶賛している。『インフィニティ・ウォー』でも、ソーはその方向性を踏襲して描かれることになりそうだ。

「僕たち(ルッソ兄弟)は、タイカの感覚に似たプロジェクトに携わりながら(監督として)育ってきました。『アレステッド・ディベロップメント』(2003-2013)や『コミ・カレ!!』(2009-2015)ですね。だから、タイカや、彼がソーにもたらした方向性とはうまく合うと思いますよ。
(ユーモアは)僕たちが監督として必要としてきたものです。それからキャラクターの哀しさも。ユーモアと哀しさを組み合わせると、より深みのある体験を生み出せると思います。『マイティ・ソー バトルロイヤル』で、タイカはそれを非常にうまくやっていました。今は僕らが、ソーを非常に感動的な冒険へ連れて行くんです。」

クリス・ヘムズワースの出演契約は、2019年公開『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』の撮影をもって満了となった。クリス本人はソー役について「またやれるチャンスがあれば」と意欲を示したほか、『マイティ・ソー』第4作も「『アベンジャーズ4』の終わり方次第」述べている。もっとも、その一方で「再び演じることはないでしょう」口にしたこともあったが……。

なお米Fandangoのインタビューにて、ジョー監督は「今回はとっても重要な役どころ」だとして、本作におけるソーの出番が比較的多いことを示唆していた。それにしても、俳優の出演契約が満了する中でソーが「重要なキャラクターとして注目される」とは、いったい何を意味しているのだろう?

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ウェブサイト:http://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw.html

Sources: SR, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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