サミュエル・L・ジャクソン、ニック・フューリーの台詞を自ら書き換えることがある ─「長いあいだ演じてきたので理解しています」
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にてニック・フューリーとしてシリーズを牽引しつづける俳優のひとり、サミュエル・L・ジャクソン。どうやら、マーベル作品に参加する際には自ら台詞を書き換えることがあるのだという。
ニック・フューリーといえば、MCUの全ての始まりである『アイアンマン』(2008)からスタートし、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)に至るまで数多くの実写作品に登場。Disney+によるドラマシリーズ「シークレット・インベージョン(原題:Secret Invasion)」では主役として姿を現す。
14年以上にわたり様々な監督の作品で同役を演じてきただけあって、サミュエルはニックというキャラクターについて深く理解しているようだ。Colliderのインタビューにてサミュエルは、「台詞を自ら調整することはありますか?」という質問を受けたところ、「時と場合によりますね。ニック・フューリー役を長いあいだ演じてきたので、彼がどのように声を出したり、どのように考えたり、どのように感じているのかは理解しています」と答えている。
「作家たちは家で座って本を書いていますよね。もしもその作家がスーパーヒーローというジャンルのファンであれば、どうするべきかは知っているでしょう。コミックを書いていたことのある監督がいて、“私が書いた通りに台詞を言ってください”と言われたら、“なるほど、コミックの台詞を使うのか”と納得できます。それから、“ニック・フューリーが言うようにやってください”という監督もいるんですよ。」
サミュエルが最初に述べたように、“時と場合”によって台詞への取り組み方は異なるようだが、時に自ら率先して台詞作りを手伝うこともあるだという。
「次の日の台詞や、いまやっているシーンを研究しているとき、“この作家がやりたいことはわかるが、それが上手くいっていない。手伝おう”と思うときがありまして、それで自ら書くときはあります。翌日現場に行き、その方に“すいません、これをあなたが書いたのは知っているのですが、ニック・フューリーとしてこの台詞を言うのであれば、こっちの方が良いと思います”と伝えると、“あなたはニック・フューリーですから、正しいと思います”と言われましたよ。」
キャラクターとして最も適切な台詞を導き出すため、サミュエルは常に協力体制にあるようだ。同役としてカムバックする「シークレット・インベージョン」は、2022年内に配信開始見込み。
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Source: Collider