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『スーサイド・スクワッド』ジョーカーのスピンオフ映画が企画進行中 ― ジャレッド・レト主演、既報『ザ・ジョーカー』とは別作品

スーサイド・スクワッド
SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved

さすがに混乱してきた……。
ワーナー・ブラザース&DCコミックスが、『スーサイド・スクワッド』(2016)でジャレッド・レトが演じたジョーカーの単独映画(タイトル未定)を企画しているという。米Variety誌ほか複数のメディアが報じた。

報道によれば、このたび伝えられたジョーカーの単独映画は『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ作品であり、将来的に同シリーズと繋がるものになるという。ジャレッドはジョーカー役で主演を務めるほか、製作総指揮(エグゼクティブ・プロデューサー)も兼任する。企画は初期段階であり、作品の内容は明らかになっていないほか、2018年6月時点で脚本家や監督は決まっていないとのこと。米The Hollywood Reporter誌は、ワーナーが脚本家の検討に力を入れていることを報じている。

しかし、なぜジョーカーの単独映画が作られることが「混乱」を招くのか?
その理由は、ワーナー&DCが単独映画『ザ・ジョーカー(仮題)』を製作することがすでに報じられているためだ。こちらはジョーカーのオリジンを描く「犯罪映画」だというが、『スーサイド・スクワッド』を含むDC映画ユニバースとは世界観を共有しない予定。すなわちジョーカーというキャラクターの単独映画ながら、登場するのはジャレッド演じるジョーカーとは別人なのだ。監督・脚本は『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップスで、ジョーカー役にはホアキン・フェニックスが出演交渉に入ったことが伝えられている。むろん、こちらの企画も依然として進行中だという。

『ザ・ジョーカー』の製作が判明した際、ファンの懸念を先読みしてか、報道では「決してジャレッド版ジョーカーが終わるわけではない」と繰り返し強調されていた。しかしジャレッド版ジョーカーにも単独映画が作られるとなれば、状況は複雑化を極めていると言わざるをえないだろう。事実、ジャレッドすら『ザ・ジョーカー』の製作を知って「ちょっと混乱してます」とコメントしていたのだ。

現在、ワーナー&DCは『スーサイド・スクワッド』やジョーカー&ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)にまつわる作品を多数計画している。続編映画『スーサイド・スクワッド2(仮題)』は2018年内の撮影開始をめざして企画が進められてきたが、ハーレイのスピンオフ映画『バーズ・オブ・プレイ(邦題未定、原題:Bird of Prey)』が先に撮影されるとのこと。同じくハーレイのスピンオフ作品『ゴッサム・シティ・サイレンズ(邦題未定、原題:Gotham City Sirens)』は動向不明だが、ハーレイ&ジョーカーのコンビを描くスピンオフ映画も存在する。ここにジャレッド主演のジョーカー単独映画が加わったほか、別ユニバースには『ザ・ジョーカー』も存在するわけだ。全部完成するころには西暦何年になっていることやら……。

なお、ジャレッド・レト版ジョーカーの単独映画が『スーサイド・スクワッド2』より先に製作されるのか、その後の製作となるのかは不明。

Sources: Variety, THR, Deadline
SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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