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『モービウス』ジャレッド・レト、「マーベル映画がなかったら映画館が存在するかわからない」─ コミック映画への感謝も

ジャレッド・レト
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28316589680/

『ダラス・バイヤーズ・クラブ』(2013)にてアカデミー賞助演男優賞に輝いたほか、『スーサイド・スクワッド』(2016)ではジョーカー役を怪演し、『ハウス・オブ・グッチ』(2021)ではパオロ・グッチ役として別人のような姿と化すなど、映画界の最前線に立ちつづけるジャレッド・レト。次回作としては、ソニー・ピクチャーズによるマーベル映画、『モービウス』(2022年4月1日公開)が待機中だが、どうやら映画館への危機感を感じていることがあるようだ。

映画業界は現在、コロナ禍の影響をはじめ、NetflixやDisney+などといったストリーミングサービスの勢いが世界中で加速していることから、劇場に足を運ぶ人々は減少傾向にある。もちろん国や作品の規模によって状況はさまざまであり、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のように、コロナ禍の影響を感じさせないほどの興行収入を記録した作品も中には存在する

この度、Varietyのインタビューにてジャレッド・レトは、「マーベル映画がなかったら、映画館が存在するかどうかはわかりません」と持論を展開した上で、「みんなのためのスペースがないように感じてしまい、少し胸が張り裂けるような思いになってきています」と吐露している。映画館という場所が、マーベルだけでなくあらゆるジャンルの作品が公開される場所であってほしいということだろう。DCやマーベルをはじめアートやインディペンデントなど、さまざまな規模の作品を経験してきたからこその重みを感じさせる言葉だ。

マーベルをはじめとするスーパーヒーロー映画に対して、マーティン・スコセッシリドリー・スコットジェームズ・キャメロンフランシス・フォード・コッポラなどの巨匠監督たちが厳しい意見を発言しているが、レトは決して否定的というわけではない。むしろ、「シネマを存続させてくれていることに感謝しています」という。

なお、映画館で働いていたこともあるというシネフィルのレトは、「子供の頃、映画館に行くことがどれだけ大切なことだったかを私は知っています」としながら、「その文化的な体験は、とても有益で影響力がありました。映画館で観た映画が私の人生を変えたのです」と、あらためて映画館の大切さを訴えている。

Source:Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。