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『ブラックパンサー』マイケル・B・ジョーダン、俳優デンゼル・ワシントン監督作品に出演交渉中 ─ イラク戦争の回顧録を映画化

マイケル・B・ジョーダン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35852195080/

映画『ブラックパンサー』(2018)や『クリード』シリーズのマイケル・B・ジョーダンが、イラク戦争を背景とする実話映画『A Journal for Jordan(原題)』の出演交渉に入っていることがわかった。監督は『イコライザー』シリーズなどで知られる名優デンゼル・ワシントンが務める。米Deadlineなど複数のメディアが報じた。

本作はピュリッツァー賞受賞のジャーナリスト、ダナ・カネディ氏が2008年に刊行した回顧録『A Journal for Jordan: A Story of Love and Honor(原題)』を映画化するもの。本書ではダナ氏と、夫である米軍曹長チャールズ・モンロー・キング氏の出会いや結婚、その後の生活について記されている。イラク戦争のためイラクへと派兵されたチャールズ氏は、生まれたばかりの息子ジョーダンのために人生の教訓を日記に綴りつづけていた。2006年、ジョーダンが生後7ヶ月の時にチャールズ氏はイラクにて戦死。しかしその思いは、ダナ氏やジョーダンに宛てたメッセージに残されていたのだ。

監督を務めるデンゼルは、主演・監督を兼任した前作『フェンス』(2016)が第89回アカデミー賞で作品賞など4部門にノミネートされるなど非常に高い評価を受けた。脚本は『マッドバウンド 哀しき友情』(2017)のヴァージル・ウィリアムズが執筆。なお出演交渉が成立した場合、マイケルはデンゼルとともにプロデューサーも兼任するという。

2019年2月22日現在、マイケルが交渉に入っている役どころは明かされていない。デンゼルが俳優として出演するかどうかも不明だ。

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出演作の大ヒット、演技の高評価を受けて、マイケルは多数のプロジェクトを控えている状態にある。ブリー・ラーソンと共演した法廷映画『Just Mercy(原題)』の撮影が先日終了したほか、今後はトム・クランシーによる人気小説を映画化する『Without Remorse(原題)』、凄腕の殺し屋を演じるスリラー映画『The Silver Bear(原題)』、『ブラックパンサー』ライアン・クーグラー監督との再タッグとなる『Wrong Answer(原題)』が待機しているのだ。製作順序は不明だが、『The Silver Bear』には脚本・監督として『ヘルウィーク』(2017)『パージ:エクスペリメント』(2019年6月公開)のジェラルド・マクマレーが就任。プロジェクトは順調に進行しているものとみられる。

映画『A Journal for Jordan(原題)』の撮影時期・公開時期は未定

Source: Deadline(1, 2), Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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