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スカーレット・ヨハンソン、ブラック・ウィドウ役の再演を否定 ─ 「彼女が英雄になった瞬間はそのままにして」

ブラック・ウィドウ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』には、アイアンマン/トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.が戻ってくる。ただし、今度は恐るべき巨悪ドクター・ドゥーム役として。

ダウニー・Jr.のMCU復帰が発表されたあと、ファンの間でにわかに期待されているのが、オリジナルのアベンジャーズ俳優の再結集だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で役目を終え、前日譚映画『ブラック・ウィドウ』(2021)が最後の出演作となったブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ役のスカーレット・ヨハンソンもそのひとり。ところが今回、米InStyleのロングインタビューにてヨハンソンは再演を否定した。

「ナターシャは死にました。死んだんです、いいですか? 信じたくない人がいるのはわかります。“だけど、まだ戻ってこられる!”って。だけど私が思うに、(MCUの)全宇宙のバランスが彼女にかかっているわけです。だから諦めるしかないですよね。彼女は世界を救った。彼女が英雄になった瞬間はそのままにしておきましょう。」

『アベンジャーズ/エンドゲーム』
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ディズニープラスで配信中 © 2025 Marvel

ヨハンソンが触れたのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でナターシャがソウル・ストーンを手に入れるために惑星ヴォーミアで自らを犠牲にしたことだ。アベンジャーズがサノスの脅威から世界を救うためには、ナターシャの決断がなければならなかった。むやみにナターシャを生き返らせ、その栄誉を台無しにすることはない──というわけである。

現在のMCUにはマルチバースのコンセプトが導入されており、アニメシリーズ「ホワット・イフ…?」(2021-2024)にはナターシャも再登場した。しかし映画から続投したキャストも多いなか、ナターシャの声優を務めたのはヨハンソンではなくレイク・ベル。2023年にはペッパー・ポッツ役グウィネス・パルトロウとの対談で「私がやるべきことはすべてやった」とも語っていただけに、復帰の可能性はきわめて低いのが実情だろう。

例外として、ヨハンソンは『サンダーボルツ*』にエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねている。同作は『ブラック・ウィドウ』に登場したエレーナ(フローレンス・ピュー)とレッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー)の再登場作とあって、ヨハンソンの思い入れも深いということだろうか。しかしながら、実際にどのような形で作品に関与したのかは明らかになっていない。

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』と『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』の新2部作に関しては、キャプテン・アメリカ役クリス・エヴァンスの出演が報じられるも本人が否定。ヨハンソンは先回りするかのように再演を否定した形だが、もっともマーベル映画の場合は「出演しません」「再演しません」という俳優のコメントに信頼性がないことも確か。もしも登場するのなら、その驚きを映画館まで取っておきたいこともまた確かだろう。

Source: InStyle

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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