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征服者カーンのリキャスト候補になりそうな俳優10人 ─ デンゼル・ワシントンやウィル・スミスはどうか?

Denzel Washington Nathan Congleton https://www.flickr.com/photos/nathancongleton/30937063573 | Jonathan Majors by Eva Rinaldi https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jonathan_Majors_%2852664029642%29.png

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で征服者カーンを演じたジョナサン・メジャースが、暴行とハラスメントの罪で有罪となった。ディズニーから解雇され、征服者カーンの今後は闇に包まれている。

果たしてカーン役は別の俳優に引き継がれるのだろうか?あるいは、物語からしれっと退場してしまうだろうか?この記事では、カーン役がリキャストされると想定して、候補になりそうな10人の役者を検討していこう。

【1】デンゼル・ワシントン

Nathan Congleton https://www.flickr.com/photos/nathancongleton/30937063573

いきなり大物だが、もしもデンゼル・ワシントン叔父貴がカーンを演じたら、MCUが引き締まりまくること間違いなし。アカデミー賞俳優であるワシントンは、世界で最も尊敬される役者の1人だ。

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もちろん演技力も完璧だ。たとえば『イコライザー』シリーズで見せたような、慈悲を纏う優しい姿から、ナメた相手を一瞬で制圧するあの“凄み”、“死んだ目”で粛々と悪を成敗する私刑執行人への切り替えである。それから、『ローマンという名の男 -信念の行方-』(2017)で演じたサヴァン症候群の真面目な弁護士の役は、「ロキ」でメジャースが演じたヴィクター・タイムリーに通ずるとこもあると思う。

つまり、ワシントンならどれだけの変異体をこなすことになろうとも、全て完璧に演じ分けられそうということだ。早速、海外ではワシントンをカーン役として想像したファンアートも出回っている。すごい威厳だ!

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ただし、超大物ワシントンが今更マーベル映画に出演するかどうかは、結構怪しい。もともとワシントンは、盟友アントワン・フークア監督による『イコライザー』シリーズは例外として、同じ役を二度演じることがない。仮にワシントンの元に「マーベル映画ラスボス役の後任」オファーが渡ったとして、果たして彼は検討してくれるだろうか?

もっとも、過去にはアメコミ映画への参加について「決してないとは言わない(Naver Say Naver)」とも発言。征服者カーンの物語が彼にとって相当興味深いものであれば、可能性はあるかもしれない……?

【2】ウィル・スミス

ウィル・スミス
© THE RIVER

すでにDC映画『スーサイド・スクワッド』でデッドショット役としてアメコミ作品デビューを飾っているウィル・スミス。『インデペンデンス・デイ』(1996)や『メン・イン・ブラック』『バッドボーイズ』シリーズなどの陽気なキャラクターのイメージが強いが、『ALI アリ』(2001)『コンカッション』(2015)『自由への道』(2022)など演技の幅は広い。また『ジェミニマン』(2019)ではデジタル若返りを施した自分自身と共演しており、いわば変異体に近い仕事は経験済みと来た。

ジェミニマン
© 2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

ただし、どうしてもついて回るのが第94回アカデミー賞授賞式でのビンタ事件だ。日本では「ウィル・スミスは奥さんのためによくやった」と支持する声が強い一方、アメリカでは暴力は言語道断として大バッシングを受けた。暴行の罪で降板したメジャースに代わって、カメラの前で暴行に及んだスミスを起用するのはどうなんだと、大きな議論を招きそうではある。

【3】ダムソン・イドリス

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まだ日本でもほとんど知られていない俳優だが、早くからインサイダー情報でリキャストの際の有力候補として目されていたのがダムソン・イドリス。業界ではドラマ「スノーフォール」(2017)で注目されると、『トップガン マーヴェリック』(2022)ジョセフ・コシンスキー監督とブラッド・ピットがタッグを組む注目のF1レース映画にも抜擢されたネクスト・ブレイク株だ。

1989年生まれのメジャースに対し、1991年生まれのイドリスは比較的年も近い。まだ特定の役のイメージがそこまでついていないと言うこともあり、カーンの変異体として登場しても比較的スムーズに進められるかもしれない。

【4】ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世

ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 Yahya Abdul-Mateen
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42867464935/ Remixed by THE RIVER

ヤーヤはDC映画『アクアマン』シリーズですでにブラックマンタ/デイビット・ケイン役を演じており、アメコミ映画の悪役は経験済み。さらに『マトリック レザレクションズ』(2021)ではローレンス・フィッシュバーンに代わってモービウス役を演じている。カーン代役としての要素となりそうなことには既に慣れているというわけだ。体格もどっしりしており、ボクサーやボディビルダー役もこなしていたメジャースの代役としては申し分ないフィジカル。

ただし一つ気がかりなのは、既にマーベルの新ドラマ「ワンダーマン」の主演としてキャスティングされているということだ。このドラマはある時頓挫したのではないかとの情報もあったが、それこそ『ザ・カーン・ダイナスティ』監督に就任していたデスティン・ダニエル・クレットンが「ワンダーマン」を進めるために降板している。いくらジェンマ・チャンの例※があるとはいえ、さすがにカーン役との掛け持ちはややこしすぎる。もしもヤーヤを起用するのなら、「ワンダーマン」主演からは退かせる必要がある。

※ジェンマ・チャンは『キャプテン・マーベル』ミン・エルヴァ役、『エターナルズ』セルシ役の全く異なる二役を兼任している。

【5】ジョン・デヴィッド・ワシントン

TENET テネット
© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

デンゼル・ワシントンの息子であるジョン・デヴィッド・ワシントンは、今ハリウッドで最も頭角を表す俳優の1人だ。スパイク・リーの『ブラック・クランズマン』(2018)で注目を集めたのち、クリストファー・ノーランの『TENET テネット(2018)でブレイク。『アムステルダム』(2022)や『ザ・クリエイター/創造者』(2023)と、注目作での主演が続いている。たとえカーン役でなくとも、マーベル・スタジオから声がかかったとして全く不思議ではない気鋭だ。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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