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征服者カーンのリキャスト候補になりそうな俳優10人 ─ デンゼル・ワシントンやウィル・スミスはどうか?

Denzel Washington Nathan Congleton https://www.flickr.com/photos/nathancongleton/30937063573 | Jonathan Majors by Eva Rinaldi https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jonathan_Majors_%2852664029642%29.png

【6】レゲ=ジャン・ペイジ

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日本ではまだそこまでの知名度がないかもしれないが、海外ではドラマ「ブリジャートン家」で大ブレイク。その人気は絶大で、海外では次期ジェームズ・ボンド役には彼こそが相応しいと推す声も多いほど。

ペイジは『グレイマン』(2022)や『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(2023)といったアクション映画にも出演。今後の更なる活躍が見込まれているタイミングだ。

ちなみにペイジはお顔の作りが93.65%の黄金比なのだそうで、ほぼ完璧な美形だと言われている。メジャースとは随分タイプの異なる魅力の持ち主なので、イメージ的にスムーズな引き継ぎができるかどうか……?

【7】チャック・イウジ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
(c) Marvel Studios 2023

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)でのヴィラン、ハイ・エボリューショナリー役の演技が強烈だったチャック・イウジ。マーベル映画はしばしば「ヴィランの魅力に欠ける」と批判されることもあるが、イウジが演じたハイ・エボリューショナリーは「マルチバース・サーガ」始まって以来の名悪役となった。

ファンの間では、「ハイ・エボリューショナリーはカーンの変異体だった」という理想説が密かに囁かれていたことも。もしもイウジをカーン役に据えれば、これはなかなか理にかかった配役になる。既に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の時点で、カーンの脅威は描かれていたという伏線にできるからだ。

今後イウジ版カーンとの最終決戦が描かれるのであれば、「あの野郎、また現れやがったのか」ということでピーター・クイルらガーディアンズ・オブ・ギャラクシー再集合という流れにも繋げられそうだ。

【8】ラキース・スタンフィールド

Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Keith_Stanfield_%2835332960293%29.jpg

1991年生まれのラキース・スタンフィールドも、今注目の若手俳優。「アトランタ」(2016-2018)『ゲット・アウト』(2017)で注目を集め、『Death Note/デスノート』(2017)ではL役をミステリアスに演じた。

その後も『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)や、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(2021)『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野)』(2021)などで活躍。ディズニーとの仕事は『ホーンテッドマンション』(2023)で経験済みだ。さらに、『ザ・カーン・ダイナスティ』から降板したデスティン・ダニエル・クレットン監督が大学の卒業制作に作った短編映画に出演しているという意外な縁もある。

【9】オルディス・ホッジ

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DC映画『ブラックアダム』(2022)でホークマン/カーター・ホール役を演じたオルディス・ホッジなら、激しいアクションもこなしてくれそうだ。ホッジは1990年代から俳優として活動しており経験も豊富。『ドリーム』(2016)『透明人間』(2020)『あの夜、マイアミで』(2020)など幅広い作品で存在感を示している。

ホッジが出演した『ブラックアダム』は残念ながら1作限りでシリーズ終了に。もしもまだアメコミ映画出演欲があるのであれば、カーン役はホッジにとって興味深い仕事になるに違いない。

【10】ジョナサン・メジャース(再)

アントマン&ワスプ:クアントマニア
(c)Marvel Studios 2023

じょ、ジョナサン・メジャース?そう、ジョナサン・メジャースである。メジャースがお勤めを終えてから、再契約するという線も検討しておこう。

もしメジャースと再契約すれば、ディズニーは「セカンドチャンスを与える慈悲深い企業」というイメージを打ち出すことにも繋がる。そうなればメジャースは、ディズニーに足を向けて寝られないだろう。状況がぜんぜん違うが、一度解雇したジェームズ・ガンを再び迎え入れたこともある。

メジャースへの判決は2024年2月6日に言い渡される。最長で1年間の禁固刑が言い渡されることになるが、もう少し短くなる可能性や執行猶予の余地もある。

つまり、メジャースはもしかしたら2025年頃から復帰を果たせるかもしれない。『ザ・カーン・ダイナスティ』は2026年5月1日US公開予定だ。万が一にもメジャースを再起用するとして、2025年頭から急いで撮影に合流させれば、ギリギリ公開予定に間に合うかもしれない。あるいは、数ヶ月だけ公開予定をずらすことだってできるだろう。

もちろん、茨の道である。『パイレーツ・オブ・カリビアン』ではDV容疑のジョニー・デップを早々に切り捨てたものの、のちにデップが勝訴するという展開を踏んだ。疑いの大部分を晴らしたデップは切り捨てたままなのに、はっきりと有罪だったメジャースには再び手を差し伸べるのはおかしい、という声も噴出することだろう。それから、仮に『ザ・カーン・ダイナスティ』にギリ間に合うとして、それまでの作品はどうするんだという問題もある。

また、ガンやデップとは事情が違って、メジャースは罪人となってしまった。グローバル企業であるディズニーがリスクを選んで再起用を検討するかどうかは怪しい。一応、マーベル・スタジオには薬物問題で二度にわたって逮捕された問題児ロバート・ダウニー・Jr.をアイアンマン/トニー・スターク役に選び、大ブレイクに導いたという前例はあるが……?

カーン役を交代制で演じるアイデア

最後に考えたいのは、征服者カーンはせっかく変異体を真髄とするヴィランなのだから、複数の演者が交代で演じることもできるのではないかということ。たとえば(全然状況が違うので引き合いに出すのもどうかとは思うが)、『Dr.パルナサスの鏡』(2009)で撮影中に亡くなったヒース・レジャーに代わって、ジョニー・デップやジュード・ロウ、コリン・ファレルが劇中交代で演じたような。あるいは『アイム・ノット・ゼア』(2007)で、クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショーが全員でボブ・ディランを演じたような感じだ。

なので、この映画では誰々がカーンを演じ、また別の映画では誰々が演じる、という具合にリレー形式にすればいい。そうすれば、サーガの途中からジョナサン・メジャースが演じなくなったとて、全体で見れば何ら問題がないように演出できる。今後カーンは、登場するたびに容姿が違う、“ゆらぎ”のキャラクターにしてしまえばいいのだ。ヒーローたちには、「自分が見たカーンと姿が違うぞ」と、大いに混乱させればいい。変異体とはそういうものなのだから。個人的には、最後に登場するカーンたちの中の大ボス「イモータス」だけをデンゼル・ワシントンが演じる……となったらスゴいと思うのだが。

現時点でカーンの今後がどうなるのかは全く不明だ。この記事で検討したうちの誰かが本当に役を引き継ぐかもしれないし、全く別の俳優かもしれない。あるいは、カーンはこのまま退場して、ドクター・ドゥームのような別のスーパーヴィランにすげ替えられるかもしれない。

さて、もしもあなたがマーベル・スタジオのプロデューサーだったら、この状況をどう切り抜けるだろうか。カーン役をリキャストするとしたら、相応しいと思う俳優は誰?

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Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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