ケイト・ウィンスレット、仮想通貨詐欺を描く実話映画に出演 ─『コンテイジョン』脚本家が監督に就任

『エターナル・サンシャイン』(2004)『愛を読むひと』(2008)のケイト・ウィンスレットが、仮想通貨詐欺を題材にした実話映画『Fake!(原題)』に出演することが決定した。米Deadlineが報じている。
『Fake!』は、ジェン・マカダムとダグラス・トンプソンが共同執筆した自伝書が原作。仮想通貨を通じて出資金詐欺を横行していた会社「OneCoin」を描く内容だ。同社は世界中の投資者から、巨額の資金を高配当と謳い騙し取っていた。報道によると世界中から集めた投資金額は、約40億ドル(約4,200億円)にも及ぶとのこと。2020年10月現在、事件の主犯格陣の大半は逮捕・起訴された模様だが、首謀者であるルジャ・イグナトワの行方は未だに掴めていないのだという。
原作者であるジェン・マカダムは、実際の事件の被害者である。事件発覚後、詐欺の被害を受けた人々の為のサポートグループを設立。彼女含めて友人や家族は、総額30万ドル(約3200万円)に及ぶ金額を投資し騙されたのだという。
監督・脚本には、ケイト・ウィンスレットも出演した『コンテイジョン』(2011)の脚本家スコット・Z・バーンズが就任。CIAによる残忍な尋問行為の実態に迫ったアダム・ドライバー主演『ザ・レポート』(2019)の監督・脚本、世間を騒がせたパナマ文書問題を題材にしたスティーブン・ソダーバーグ監督『ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-』(2019)の脚本を手掛けたことでも知られる。まさに実話を基にした社会派映画を得意する人物だ。製作にはウィンスレット、バーンズの他、『メメント』(2000)『夜に生きる』(2016)などで知られるジェニファー・トッドが就任している。
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Source:Deadline