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前日譚『キングスマン:ファースト・エージェント』は『キングスマン3』へ種まく作品に ─ マシュー・ヴォーン監督、進退について検討中

キングスマン:ゴールデン・サークル
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

スパイ・アクション映画の常識を覆す『キングスマン』シリーズは、前日譚『キングスマン:ファースト・エージェント』が2020年9月に公開を迎えるなど、順調な拡大を見せている。すでに『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2018)に続く続編『キングスマン3(仮題)』の製作も始まっているところだ。

映画シリーズ生みの親であるマシュー・ヴォーン監督によれば、タロン・エジャトン演じるエグジーを主人公とするこれまでのシリーズと直接的な繋がりを持たない『ファースト・エージェント』には、『キングスマン3』の為の「種がまかれている」という。米Empireにて明かしている。

『ファースト・エージェント』では、現代のロンドンを舞台にしてきた前2作からおよそ1世紀も前、第一次世界大戦の勃発前夜を舞台に、スパイ組織“キングスマン”の誕生秘話が描かれる。過去2作品共に世界的な大ヒットを記録した『キングスマン』は、1度シリーズの起源を描く物語へ遡ることになるが、ヴォーン監督は『キングスマン3』への展望を見据えている模様。「『キングスマン3』で起こる出来事に向けて、今作では遡って種をまきました」と監督は語っているのだ。「これまでと全く違うものになりますよ」。

そもそも、ヴォーン監督は以前、『キングスマン3』がエグジーと恩師ハリー(コリン・ファース)の物語に終止符を打つ作品であるということを明かしていた。主演のエジャトンも第3作でのシリーズ卒業を語っている。そんな第3作は2019年10月時点で既に脚本が存在しているというが、その一方でヴォーン監督は「まだ何がやりたいのか分からない」のだそう。こう話す監督は、シリーズに変化を加えるために今後のフランチャイズ作品で新たなフィルムメーカーを起用する可能性もかねてより示しており、自身の進退については「検討している」最中なのだそうだ。

もし自身が監督から身を引いた場合、後を継ぐ人物には「シリーズを変えるチャンスがある」とヴォーン。今後のシリーズの舵を取る人物が誰になるのかは気になるところではあるが、まずは公開まで約1ヶ月半に迫ったヴォーン監督による『ファースト・エージェント』をしかと見届けるとしよう。

映画『キングスマン:ファースト・エージェント』は2020年9月25日(金)全国ロードショー。

Source: Empire, ScreenRant

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。