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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』賛否両論ブレンダン・フレイザーの演技、「完璧だった」とスコセッシ監督が擁護

Killers of the Flower Moon
画像提供 Apple

マーティン・スコセッシ最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』では、『ザ・ホエール』(2022)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが僅かな登場ながらも大きな存在感を見せつけた。その一方、フレイザーの演技について「大げさだ」という否定的な声もSNS上では見られ、なかには「場違いである」との意見もあったことを米Varietyは伝えていた。

そんな中、スコセッシ監督は本作におけるフレイザーの演技を賞賛している。米LadBibleは記者会見でスコセッシが以前語った内容を紹介。フレイザーのキャスティングについて聞かれたスコセッシは「彼は弁護士役に素晴らしいと思いました」と語り、こう続けたという。

「彼の長年の仕事ぶりには感心していました。撮影の後半、数週間だけ参加しにきて、私たちも良い時間を過ごしながら一緒に働いていました。レオ(レオナルド・ディカプリオ)との相性は抜群で、“あいつらは自分で自分の首を絞めているんだ。彼は君を助けようとしているんだぞ、愚か者よ”と言うシーンは特に良かった。

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私たちは耳を傾け、彼はシーン全体をレオに引き寄せたのです。あれは完璧でした。それをもたらすだけの風格もありました。あの時の彼はフレームに大きく映っていました。素晴らしい俳優で、仕事を共にするのに最高な方です。」

ブレンダン・フレイザー
Photo by David Shankbone https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Brendan_Fraser_by_David_Shankbone.jpg

フレイザーが演じたのは、弁護士のWS・ハミルトン。劇中後半、オセージ族連続殺人事件の首謀者として起訴されたロバート・デ・ニーロ演じるウィリアム・ヘイルの弁護人を務めた。わずか数分の登場となったが、その猛々しい姿は劇中で大きなインパクトを与えた。

もっとも、フレイザーの演技は賛否を分けた。米USA Todayは米X(旧Twitter)に投稿された一般の観客の感想を紹介しており、「限られた時間の中で最大限の力を出し切った」と絶賛する声もあれば、「『ザ・ホエール』での演技に感心した者として、彼の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』での演技は私の人生で最悪だった」と失望をあらわにする声もあった。

フレイザーは、『ハムナプトラ』シリーズをはじめ1990年代後半から2000年代前半にかけてアクションスターとしての地位を確立。ハリウッドから距離を置く時期も経ながら、2022年には『ザ・ホエール』で堂々のカムバックを果たした。2023年4月には同作のプロモーションで来日し、THE RIVERの単独インタビューにも応じてくれている。

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Source:Variety,LadBible,USA Today

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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