頭は羊で身体は人間、A24が放つ羊ホラー『Lamb』米予告編 ─ カンヌ国際映画祭・ある視点出品作

『ウィッチ』(2015)『ヘレディタリー/継承』(2017)、そして日本をはじめ世界中を恐怖の底に突き落とした『ミッドサマー』(2019)。さまざまなホラー映画を世に送り出しているA24が配給を手がける新作映画『Lamb(原題)』より、米国版予告編が公開された。世にも奇妙な羊ホラーだ。
カンヌ国際映画祭・ある視点部門に出品され、現地の批評家から高い評価を受けた本作は、アイスランドの田舎に住む夫婦がある日、自分たちの羊小屋で驚くべき発見したことから不可解な出来事に直面していく姿を描く物語。予告編では、新たに生まれてきた羊をみて、驚きを隠せない様子の夫婦の姿が捉えられている。子供のいない夫婦は戸惑いながらも、どことなく嬉しそうだ。
しかし、その羊をみた知人は怯えた表情を浮かべる。「あれは一体何だ?」。予告編の終盤では、頭は羊で、身体は人間のような奇妙な生物が捉えられている。もしかしたら、この夫婦は半人半羊を授かったのかもしれない。さらには、『ミッドサマー』を彷彿とさせるような花の冠をつけた羊や、ほかの羊たちが凶暴化する姿など、とにかく不気味な場面が多く映し出されている。
そんな謎が謎呼ぶ物語の監督・脚本を手掛けたのは、ヴァルデマール・ヨハンソン。アイスランド出身の監督で、本作が初の長編作だ。主演を務めたのは、『プロメテウス』(2012)『セブン・シスターズ』(2017)などのノオミ・ラパス。共演者には、『湿地』(2006)ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン、『ホワイト、ホワイト・デイ』(2019)イングヴァール・エッゲルト・シグルズソン、ヒルミル・スナイル・グズナソンなどが名を連ねている。

映画『Lamb(原題)』は、2021年10月8日に米国公開。
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