『リーサル・ウェポン』完結編、企画進行中 ─ メル・ギブソン&ダニー・グローヴァー復帰、リチャード・ドナー監督も90歳で続投へ

メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー主演の刑事アクション映画『リーサル・ウェポン』シリーズの最新作が、米ワーナー・ブラザースにて進行していることがわかった。米The Hollywood Reporterにて、映画プロデューサーのダン・リン氏が明らかにした。
『リーサル・ウェポン』シリーズは、ギブソン演じるマーティン・リッグス、グローヴァー演じるロジャー・マータフというロサンゼルス市警の刑事コンビの活躍を描く物語。1987年に第1作が製作されるや、アクションや人間ドラマ、コメディ要素の融合で人気を博し、1989年に第2作、1992年に第3作、1998年に第4作が製作された。2016年~2019年には、ドラマ版「リーサル・ウェポン」も放送されている。
このたびダン・リン氏は、「『リーサル・ウェポン』の完結編を作ろうとしています。リチャード・ドナー(監督)が復帰して、オリジナルキャストも帰ってきます」と発言した。「物語は彼(ドナー監督)にとって非常にパーソナルなもの。メルとダニーも準備万端なので、問題は脚本です」というコメントからは、ただいま脚本作業が進められているらしいことがうかがえる。
もともと『リーサル・ウェポン』第5作は、2010年代後半から企画が進められてきたものだ。『アイアンマン3』(2013)『ザ・プレデター』(2018)の監督であるシェーン・ブラックは、もともと『リーサル・ウェポン』第1作・第2作の脚本を執筆した人物であり、2016年には第5作の脚本執筆に入っていた。当時執筆された脚本の概要は62ページにおよび、「年をとったリッグスとマータフが、東海岸史上最悪の吹雪が吹き荒れる中、アフガニスタンから現れた美術品泥棒のプロフェッショナルたちと対決する」物語だったという。
ところが第5作の企画は、2017年ごろを最後に進捗が途絶えている。ギブソン&グローヴァー、ドナー監督というオリジナルメンバーで企画が動き出していたものの、ワーナー社内の事情で実現が見送られたようなのだ。2018年12月、ドナー監督は「5作目をやりたい。タイトルは『リーサル・フィナーレ』です。とてもダークな内容でね」と意欲を示しながらも、「きっと実現しないと思う。すごく辛いですよ」と語っていた。
それから約2年を経て、『リーサル・ウェポン』は再び動き出そうとしている。2020年、メル・ギブソンは64歳、ダニー・グローヴァーは73歳、そしてリチャード・ドナー監督は90歳。どうか、今度こそ実現されることを祈りたい。できることならば、なるべく急ピッチで。
Sources: The Hollywood Reporter, Comicbook.com, The Playlist