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『シャザム!2』と『ブラックアダム』の合流計画、「妨害された」とザッカリー・リーヴァイ認める ─ 「真実を守りたいだけ」

シャザム!~神々の怒り~
(c) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

DC映画『シャザム!~神々の怒り~』『ブラックアダム』をクロスオーバーさせる計画が、第三者の“妨害”によって阻止されていたことを、主演のザッカリー・リーヴァイが公に認めた。

既報によると、『シャザム!〜神々の怒り〜』には『ブラックアダム』のヒーローチーム・JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)のメンバーがカメオ登場する予定だったが、『ブラックアダム』主演・製作のドウェイン・ジョンソンがこれを拒んだとのこと。デヴィッド・F・サンドバーグ監督は「撮影3日前にダメになった」と述べ、急遽別のキャラクターに差し替えたことを認めていた

ドウェインが本作に介入したことは、ザッカリーも暗に認めていたものだ。自身のInstagramで記事を引用し、「真実が君を自由にする(The truth shall set you free)」とコメントしたのである。

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このたびザッカリーは、同じくInstagramのライブ配信にて、この行動が「かなり批判された」と語っている。「“何をしてるんだ? 自分の映画が成功しないのをコイツのせいにしてるのか?”と言われました。それは違う。僕は誰のことも責めていません」。ザッカリーが強調したのは、あくまでも「ひとりのリーダーとして、シャザミリー(編注:シャザム・ファミリー)や、この映画に懸命に取り組んだ全員を守る人間として」の行動だったということだ。

もっともザッカリーは、本作にJSAを登場させる計画が、第三者の介入によって実現しなかったことは「真実」だと断言している。

「(完成版の映像は)本来意図したものではありません。もともとはホークマンとサイクロンが出てきて、僕(シャザム)をジャスティス・ソサエティに招くシーンになるはずでした。ウォルター・ハマダ(DC映画の前統括役)、ピーター・サフラン(プロデューサー)、デヴィッド・サンドバーグ(監督)……僕たちみんなで、僕とJSAが繋がる素晴らしいシーンを考えていたんです。ただ、それが妨害されてしまった

[中略]これは誰かを責めるために話しているのではなく、僕はただ真実を守りたいだけです。真実は良いもの。僕たちは真実の中で生きていかなくてはいけません。僕ができること、僕に言えることはこれがすべてです。それでも僕を嫌い、叩きたい人たちはいると思いますが、僕のことを好きでいてくれる皆さん…すごい! 大好きです、心から感謝しています。」

ザッカリーは映像の中で、計画に介入したのがドウェインだったとはひとことも述べていない。むろん、“責めるのが目的ではない”という意向を鑑みるなら、介入した人物名を明かさない判断は適切だろう。

またザッカリーは、前作『シャザム!』(2019)の製作時、スーパーマン役としてヘンリー・カヴィルを登場させようと懸命に努めていたエピソードも語っている。しかし、こちらも同じく「妨害された」とのこと。コミックファンのひとりとして、観客をクロスオーバーなどで驚かせたいと考えていただけに、実現できずとても落胆したそうだ(ヘンリーの出演が叶わなかったことは監督も以前認めていた)。

ところでザッカリーといえば、『ブラックアダム』をまだ観ていないことを明かし、今後鑑賞する予定についても「そのうちね。人生、他にやらなくちゃいけないことがたくさんあるから」と話したことが“ドウェインとの確執ではないか”と話題を呼んでいた。最近では自身の作品や仕事にかぎらず、私生活や思想も含めてさまざまな意見が語られているザッカリーだが、おそらくそうした状況も踏まえてだろう、今回の配信ではこのように述べてもいる。

「もしも僕の映像を見聞きしたり、なにかを読んだりして、なにかがわかったように思えたなら……それは担がれていますよ。洗脳されています。あなたが見ているのはプロパガンダであって、映像は編集されたもの。まったく関係のない文脈で使われています。だから、これを聞いている方に薦めたいのは……まあこれも、おそらくあれこれと切り抜かれるんでしょう。皮肉ですね。」

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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