Netflixのマーベルドラマ配信終了に「ルーク・ケイジ」クリエイターが複数の懸念「もう彼らのもの」

2022年2月末をもって、マーベル原作のNetflixドラマシリーズ群のNetflixでの配信が終了となる。これを受けて、その一つである「Marvel ルーク・ケイジ」(2016-2018)を手掛けたチェオ・ホダリ・コーカーが、複数の懸念を明かしている。
マーベル原作のNetflixドラマシリーズを巡っては、Netflixが保有していた実写映像化権がマーベル・スタジオを傘下に置くディズニーへと移っていたが、Netflixでのライセンス契約が満了となること、これに伴い配信が終了することも2月時点で判明していた(配信終了作品は計6作、詳しくはこちら)。近々、新しい配信プラットフォーム先が発表されるとの報道もある。
「Marvel ルーク・ケイジ」で脚本・製作総指揮を務めたチェオ・ホダリ・コーカーはNetflixでの配信が終了することを知り、「ルーク・ケイジ」を再び鑑賞し始めたことを自身のTwitterで明かしている。同じような行動に出ているファンも多いだろうが、コーカーにはとある懸念があるようだ。
Rewatching Luke Cage while I can on Netflix. They’re going to do what they do. It’s theirs. I just hope they don’t sit on it for years to allow for an easier reboot, or re-air it with a different mix, or the N-Word muted. I’d love to do commentary tracks, or the original credits
— Cheo Hodari Coker (@cheo_coker) February 21, 2022
「Netflixで観られるうちに、『ルーク・ケイジ』を再鑑賞しています。彼らはするべきことをするでしょう。もう彼らのものですから。私はこう願います。より簡単であろうリブートが作れるように(『ルーク・ケイジ』を)しばらく棚にしまったり、編集し直して再放送したり、Nワードを省いてしまったりをすることがないことを。」
投稿にある「彼ら」とは、権利を保有することになるディズニーのことを指していると思われる。現在、ディズニー傘下のマーベル・スタジオはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開しているが、すでにNetflix作品に登場したマーベルキャラクターがMCUに合流した事例がある。その一方で、「ルーク・ケイジ」をはじめとするNetflixのマーベルドラマ作品、ないしはキャラクターたちの立ち位置は不明瞭で、コーカーが懸念しているように、同じキャラクターがリブートされてしまう可能性もあるのだ。
そうした心配事を綴りながらも、コーカーは2018年に終了した「ルーク・ケイジ」の思い出に浸ってもいる模様。上の投稿に連なったスレッドでは、惜しくも含めることが出来なかった曲や、脚本を手がけた中で最もお気に入りの物語が「ルーク・ケイジ」シーズン1第2話『街の掟』であったことなどを明かしている。
さらにコーカーは、ルーク・ケイジを演じたマイク・コルターやミスティ・ナイトを演じたシモーヌ・ミシックの再演を望む声も共有。「私は声をかけられているわけではない」と明らかにしながらも、もう一度「ルーク・ケイジ」のキャストたちが集結する時を待ち望んでいるようだ。こうしたコーカーの切なる願いは、ディズニーに届くのだろうか。
Source: Cheo Hodari Coker Twitter