【ネタバレ】「ロキ」シーズン2、アレが描かれなかったのはなぜ? ─ 「中身がなくなってしまう」、製作者が大胆な決断を語る

この記事には、「ロキ」シーズン2『大いなる目的』のネタバレが含まれています。

「ロキ」シーズン2、主要キャラが死ななかったのはなぜ?
ヒーロージャンルでは善悪懲悪ストーリーが描かれる傾向にあり、これまでのMCUでもヒーロー対ヴィランの二項対立が雛形だった。一方、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ロキ」シーズン2では主人公ロキの自己犠牲がメインテーマとなり、ヴィランとの最終決戦に相当するシーンは描かれなかった。そのおかげもあり、主要キャラクターは誰も命を落とさなかった。
これこそ、まさに「ロキ」の製作陣が強く意識したことだった。米ScreenRantでは、製作総指揮を務めたケヴィン・ライトが「誰かが殺されるということについて話したことはないと思います」と脚本執筆時を回顧し、決断の背景を語っている。
「誰もが、あのキャラクターたちとの物語を伝え続けたいと思っていました。この賭けのおかげで、より深く感動的な物語を伝えられたと思います。所々で衝撃をもっと与えられた場面もあったかもしれないですが、最終的にそれは中身のないものになっていたでしょうね。
もっと興味をそそるのは、“メビウスは彼の人生を見られるのか。なんで彼はそうしたがらないんだ。実際に(人生を)眺めることができたら、どう感じるのだろう”とか、そういうことだと思います。“さあ、誰を殺そうか?”と考えるよりも、魅力的なものになります。コミックブックなんだから、殺したって復活させることはいつだってできると、ファンの皆さんも分かっているでしょう。でもそれは、軽んじられた復活になってしまいます。なので、キャラクターの複雑さをより深くことが大切なんです。」
世界の崩壊を阻止すべく、過去、現在、未来を奔走したロキが最後に取った決断は、あまりにも代償が大きかった。ついに得られた友情を自ら手放し、無数に存在する分岐時間軸の一つひとつを管理するためにじっと座って遠くから見守り続けるのだ。しかし、最後にロキが見せた表情は何だか清々しいようだった。

MCUにおいてロキの今後は未知数だが、時空を越える大きな存在となったロキは確かに生きている。そう遠くない未来での再会を願いたい。
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Source: ScreenRant