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マーベル「ロキ」シルヴィ役はどう決まった? ─ 全会一致の起用、演じたのは「ボブとサラ」の会話シーン

マーベル ドラマ「ロキ」
(C)2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新ドラマ「ロキ」で初登場を飾ったシルヴィ。トム・ヒドルストン演じるロキの変異体(=分身)でありながら、考え方や背景も異なるシルヴィには、どのようなキャスティングプロセスが取られたのだろう。

シルヴィを演じるのは、「バッドランド ~最強の戦士~」シーズン3(2018)や『イエスタデイ』(2019)で知られるイギリス人女優ソフィア・ディ・マルティノー。米The Hollywood Reporterの取材に応じたマルティノーによれば、シルヴィ役はすんなりと決まったらしい。MCUのメインキャストには、オファーとオーディション両方のキャスティング方式が取られてきたが、オーディションでシルヴィ役を勝ち取ったというマルティノー。当時の様子を以下のように振り返っている。

「ケイト(・ヘロン監督)は、私が前にテープ(オーディション)をやったことがあったので、今作でも受けるよう熱心に勧めてくれました。彼女とは前にご一緒したことがあったので、私が変人やおかしな女性ではないことを知っていたんでしょう。今作では、オーディションテープを一回だけ撮っただけなんです。対面でのオーディションはありませんでした。スクリーンテストもなくて。その時は妊娠していて、どこにも向かえませんでした。トム(・ヒドルストン)もブロードウェイでニューヨークにいましたね。とにかく、すごく短いプロセスでした。

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発言にあるように、マルティノーは「ロキ」で監督を務めるケイト・ヘロン監督と、2017年の短編映画『Smear(原題)』で仕事を共にしている。「ロキ」に出演するきっかけはヘロン監督が作り出したということだが、マルティノーもその期待にしっかりと応えるパフォーマンスを見せた。マルティノーはのちにヘロン監督から「あなたがこの役にベストな人間ってみんなが賛成していましたよ」と告げられたという。

マーベル側の決断には、「この規模の作品ではテープを撮るだけで役を得られるなんて絶対にないですよ、ふつうは」とマルティノー。「私のエージェントも信じられない様子でした。何回も確認してましたね(笑)」と振り返った。

ところで、秘密主義で知られるマーベル・スタジオは、シルヴィ役のオーディション時も役者に詳細を明かさずに実施したという。米Comicbookでも「何も知らなくて、“不明の企画(Unknown Project)”とだけ言われてました」と話していたマルティノーにも、やはり偽の脚本が渡されていた。もっとも、マルティノーがオーディションで演じたシーンは、第3話「ラメンティス」にて、元の世界に戻るためにロキとシルヴィが乗った列車での会話シーンがベースだったという。「名前はフェイクでしたね」と話すマルティノーは「ボブとサラというキャラクターでした。名前は全然違いましたけどね(笑)」と当時を思い起こした。

Source: THR,Comicbook

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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