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J・J・エイブラムス&ジョーダン・ピール製作「ラブクラフト・カントリー」米予告編 ─ レイシストとモンスターから逃れ、父親を捜せ

https://www.youtube.com/watch?v=LWEASasO-tI

『スター・ウォーズ』新3部作のJ・J・エイブラムス、『ゲット・アウト』『アス』のジョーダン・ピールが製作総指揮を務める、米HBOによる新作ドラマ「ラブクラフト・カントリー(原題:Lovecraft Country)」の米国版予告編が公開された。

1950年代、アメリカ。「ジム・クロウ法」により、黒人をはじめとする有色人種の人々は公共施設の利用を制限されていた。主人公のアティカス・フリーマンは、友人のレティーシャ、叔父のジョージとともに、失踪した父親を探す旅に出る。しかしその旅は、白人のレイシストによる脅威と、ホラー作家H・P・ラブクラフトの小説から飛び出してきたような恐るべきモンスターから生き延びる冒険に転じていくのだった……。

「ジョージ叔父さん、帰ってきたのには理由があるんだ。父さんがいなくなって」。公開された予告編は、「ダンス天国」の邦題でも知られるウィルソン・ピケットの楽曲「Land Of 1000 Dances」によって陽気に幕を開けるが、やがて不穏な現実と恐怖に覆われる。「行きたいところがあるって、手紙があった。“ラブクラフト・カントリー”だって」「そこは危険な場所だ」。アティカスたちの旅は、暗い森のなかで銃を手にした男たち、そして突如として牙をむく怪物の存在によって暗転する。「この世界は一方通行だと思っていた、でもそうじゃなかった」。ジョーダン・ピールが得意とする、既存の楽曲を恐ろしいものとして聴かせる手法は今回も健在。歴史から現在まで繋がる社会問題、スリラー、そしてモンスター・ホラーが融合する仕上がりに期待しよう。

マット・ラフによる2016年の同名小説を原作とする本シリーズでは、歴史ドラマ「Underground(原題)」(2016-2017)が高く評価されたミシャ・グリーンが脚本・製作総指揮を担当。『ホワイト・ボーイ・リック』のヤン・ドマンジュ監督が第1話を、「ジ・アメリカンズ」「ゲーム・オブ・スローンズ」「トゥルー・ディテクティブ」などのダニエル・ザックハイム監督が第2話・第3話を手がけ、2人は製作総指揮も兼任する。

出演者は、主人公アティカス役に『囚われた国家』のジョナサン・メジャース、友人レティーシャ役に『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のジャーニー・スモレット=ベル、叔父ジョージ役に「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」のコートニー・B・ヴァンス。失踪したアティカスの父親役で『紅海リゾート -奇跡の救出計画-』のマイケル・ケネス・ウィリアムズ、そのほか『ネオン・デーモン』(2016)のアビー・リーも登場する。

ドラマ「ラブクラフト・カントリー(原題:Lovecraft Country)」は2020年8月、米国放送予定

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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