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【ネタバレ】ルーク・スカイウォーカーの運命は「皮肉」 ─ マーク・ハミル、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』考察

スター・ウォーズ/フォースの覚醒
写真:ゼータ イメージ

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)でルーク・スカイウォーカーが辿った運命について、演じたマーク・ハミルが痛烈な考察を述べた。フォースを麻薬・酒・たばこのように依存性の高い悪習として、そしてルークはかつてフォースの中毒者だったというのだ。

注意

この記事には、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のネタバレ内容が含まれています。

© 2017 Lucasfilm Ltd.

「フォースがルークを殺した。」マーク・ハミルは自身のTwitterにて、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』コミック版でルークの身体が消え去るシーンの画像と共に、「彼のこの皮肉な運命を認めよう」と促した。

『最後のジェダイ』で、ルーク・スカイウォーカーは後進の育成を誤ったジェダイとしての重責に疲弊し、オク=トーの孤島で隠遁生活を送っていた。しかし、クレイトで繰り広げられたレジスタンスとファースト・オーダーの戦いに協力し、フォースの幻影を使ってカイロ・レンの猛攻を食い止める。この奥義で著しく体力を消耗し、ルークは直後に絶命する。

『最後のジェダイ』米劇場公開(2017年12月15日)の1周年が近付こうという頃、マーク・ハミルはルークの死を「皮肉な運命」と結論付けた。曰く、「まるで悪習を断っていた中毒者のよう。数十年間はシラフだったのに、一度だけまた手を出してしまって、悲劇にもオーバードーズを起こした 」のだと。マークはここに、「#悲しいスカイウォーカー #フォースの宿命 #ジェダイジャンキー」といったハッシュタグも加えている。

マーク・ハミルが辿った『最後のジェダイ』ルーク論は興味深い。当初は「意見が合わないどころじゃない、侮辱されてると思った」「彼は僕のルーク・スカイウォーカーじゃない」とまで口にしていたところ、公開後には「僕が間違っていた」とすら述べ 、態度を改めているのだ。(マークは、こうした態度の軟化がディズニーやルーカスフィルムからの指示ではないことまで丁寧に明かしている。)その後は、同役について「気持ちを切り離していかないと」と卒業の意志を明かし、(良くも悪くも)ニュートラルな心境に至ったかと思えば、「エピソード9はパーフェクトで、誰の子供時代もブチ壊しませんように」と意味深なメッセージを発している

この度、1977年の『エピソード4/新たなる希望』より40年以上共にしたルーク役に「#ジェダイジャンキー」とのハッシュタグを与えているのは痛烈だが、「フォースがルークを殺した」という解釈はエモーショナルだ。つまり、ルークはシスやファースト・オーダーといった悪の脅威でなく、ましてや映画製作の裏事情によってでなく、『スター・ウォーズ』ユニバースおよびファンらと最も同一的で無害であるフォースによって命を終えたというのである。麻薬や酒たばこなどを彷彿とさせる中毒症状に例えた真意まではわからないが、マークはこのツイートをプロフィール画面に固定表示させていることから(本記事公開時点)、自身にとっても納得のいく考察を見出したのだろう。

なおマーク・ハミルは、ルークが続編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』へ登場することも認めている。2018年10月18日にはTwitterにて、「(エピソード9に)出ますよ。それ以外に言えることは、エピソード・無いん・コメント」と投稿していた。

Source:@HamillHimself

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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