【何故マッツ城にルークのライトセイバー問題】”深紅の海賊”キャプテン・イサノがルークのライトセーバーを見つけて届けた説
『ローグワン』公開まで一か月を切りました。スター・ウォーズ・フリークス同志の皆さん、こんにちは。昨年末と同じ、期待と不安が入り混じった、事前情報をできるだけたくさん知りたいような、でも確度の高い情報は知りたくないような相反する感情に揺れ動き、気が付けば仕事中にも関わらずGoogleの検索ワードに「ローグワン 最新」と無意識に入力してしまってるような苦しい情緒不安定の年末をお過ごしだと思います。
そんな皆様へのお慰みに、今回は久しぶりに拙稿「キャプテン・ファズマ問題」や「カンジクラブ問題」に引き続き、昨年末公開『エピソード7/フォースの覚醒』の内容に関して、筆者が個人的に疑問を感じ、研究を進めたトピックスを扱いたいと思います。題しまして、「なぜ、あんなところにルークのライトセイバー問題」。
なぜマズ・カナタがルークのライトセーバーを保管していたのか
『エピソード7/フォースの覚醒』において、マズ・カナタが保管し、やがてレイの手に渡る物語の重要な鍵となったライトセイバー。「なぜあんなところにルークのライトセイバーが?」と全スターウォーズファンが頭を抱えたという、未だに解決していない(マズ・カナタがその話はまた今度!で片づけてしまったので)頭の痛い疑問点ですよね?あのライトセイバーはかつてジェダイであったアナキン・スカイウォーカーのものであり、エピソード3、ムスタファ―での対決を経てオビワンの手に渡り、エピソード4でルークに手渡され、そして『エピソード5/帝国の逆襲』のクライマックス、クラウド・シティーでのダースベイダーとの初対決において、右腕ごと斬り飛ばされ、そのまま排気シャフトを落下してしまい、その行方はわからなくなったはずのモノなわけです。
それがどうして、『エピソード7/フォースの覚醒』では、しれっと惑星タコダナくんだりにあるマッツ城地下の木箱に収まっていたのでしょうか。
順を追って拙論を述べたいと思いますので、まずはこちらの画像をご覧ください。
エピソード7を散々鑑賞してしまった現在では、この画像を初めて目にした時の興奮というか新鮮な驚きはうまく思い出せませんが、それでも画像右端、赤いマスクに赤い装束を身に着けた異星人の姿は一際印象的で、「なんかアメコミヒーローっぽい、かっこいいのがでるぞ!」と、仲間うちで話題にしたのをはっきり覚えています。
『エピソード7/フォースの覚醒』を既にご覧になった皆様は当然お分かりだと思いますが、この異星人、その名は劇中で呼ばれることはありませんが、物語中盤、マッツ城(マズ・カナタの酒場)にて、フィンがレイやハン・ソロと決別し、一人で逃避行に出ようとする際、マズ・カナタが「あそこにいる連中は銀河の外縁部まで行くから、乗せてもらうといい」と紹介し、フィン自身が渡りをつけた二人組の宇宙船乗り、その一人です。
登場場面も少なく、セリフもないキャラクターですが、なぜかパンフレットには「キャプテン・イサノ」と写真入りで紹介されており、しかも「マズ・カナタの城に集まる海賊の一人。深紅の海賊の異名をとる」と厨二心を煽りまくるキャプションまでついておりました。
キャプテン・イサノとは
そのいかにも曰くありげ、全くモブキャラっぽくない容姿にも拘わらず、前述したとおり映画内では一切説明されないキャプテン・イサノのバイオグラフィー。ご存知の方も多いかと思いますがこれは、エピソード7公開に先駆けて電子書籍で発売されたスピンオフ短編小説のうちの一作、ランドリー・ウォーカー著の”The Crimson Corsair and the Lost Treasure of Count Dooku”の内容を踏襲したものです。以下、スターウォーズオンライン百科事典「Wookieepedia」のサイドン・イサノの項にその概要が記載されていますので、引用いたします。