『マーベルズ』オープニング興収、MCU歴代ワーストに ─ プロモーション再開も事前予測に届かず

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)劇場公開最新作『マーベルズ』のオープニング興行収入成績が判明した。MCU史上最低の滑り出しを記録している。
米Deadlineによると、初週末の全世界累計興行収入は1億1,030万ドル。うち4,700万ドルがアメリカ国内での売上となる。国内初動成績においては事前予測が6,000〜6,500万ドルとされていたが、大きく下回って80%前後のパフォーマンスに。前作『キャプテン・マーベル』(2019)の3分の1規模の成績となる。
初動成績は国内、全世界ともに、全33作あるMCU映画において歴代ワーストを更新。それまで国内記録のワースト作品は、『インクレディブル・ハルク』(2008)で5,540万ドルだったが、同作さえも下回った。
2023年7月よりスタートした全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)ストライキにより、主演ブリー・ラーソンをはじめキャストたちは宣伝活動が許されず。スト終了の1日前に開催されたプレミア上映イベントにはキャストたちのサプライズ出演が予定されていたが、僅差により実現しなかった。
スト終了後は、ミズ・マーベル役のイマン・ヴェラーニがハリウッドで行われた一般試写会に飛び入り参加したり、ブリー・ラーソンがトーク番組に出演したり、マーベル・スタジオは可能な限りのプロモーションを実施。2週目以降、どれだけの持ち直しが見られるか注目だ。
『マーベルズ』の興行的苦戦については、ホラー小説界の巨匠スティーヴン・キングが自身のX(旧Twitter)アカウントで言及。「私は普段マーベル映画を観ないですし、心配もしません」と前置きしながら、「『マーベルズ』の興収が低いことをほくそ笑む人がいることが不愉快でなりません」とコメントしている。
I don’t go to MCU movies, don’t care for them, but I find this barely masked gloating over the low box office for THE MARVELS very unpleasant. Why gloat over failure?
— Stephen King (@StephenKing) November 12, 2023
『マーベルズ』は公開中。
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Source:Deadline,Box Office Mojo