マイケル・B・ジョーダン、『ブラックパンサー』キルモンガー役のため「家族と距離を置いていた」と明かす

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー』(2018)でマイケル・B・ジョーダンが演じたのは、アンチヒーローにも近いヴィラン、エリック・キルモンガー。何世紀にもわたる黒人の抑圧に直面し、世界の同胞の蜂起を目指すキャラクターだ。
米Rolling Stoneの取材に応じたジョーダンは、大きな怒りを抱えたキルモンガーを演じるために取り組んだ、ひそかな役作りのアプローチを語っている。
「キルモンガーは僕が抱えていた痛みと、あけすけな不満にアクセスすることを可能にしてくれました。ですが、そうすることで伴う悲しみがあったのは確かです。その悲しみに、かつてないほど長い間浸っていました。だから役柄の外で愛情を求めることが難しくなったんです。撮影中は家族や子どもたちと距離を置き、キルモンガーが手に入れられなかったものすべてを自分から遠ざけていました。」
ジョーダンは、自らをキャラクターと同じ環境に置くことで、より感情移入しやすくし、キルモンガーそのものになりきろうと努めたようだ。2019年のインタビューでも、ジョーダンはキルモンガーの役作りについて「最初は少し辛かったですね。僕を気にかけてくれる人たちへの対応を変えて、愛情を受け取ることをやめたし、愛を拒絶して愛を求めなかったからです。できる限り長く、その孤独な場所にいたかった」とも述べていた。
撮影後には、キルモンガー役から抜け出すためにセラピストの手助けが必要だったというジョーダン。その演技のプロセスはたやすいものではなかったようだが、役柄へのコミットメントが実を結び、観る者の共感を呼ぶ、出色のアンチヒーローとして賛辞を浴びたことは言うまでもない。
なお、ジョーダンは主演次回作となる『クリード3(原題)』で監督デビューを飾った。同作は2023年に全国公開予定、こちらにも大きな注目が寄せられている。
Source: Rolling Stone, Yahoo