マーベル映画は「どんどん監督から力を奪い、無味乾燥になっていった」とベテラン出演者

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は作品を追うごとに「企業的」になり、「無味乾燥」なものになっていった……。重要な出演者のひとりであるベテラン俳優のステラン・スカルスガルドが、米サンタバーバラ国際映画祭に登壇し本音を漏らした。
スカルスガルドは、息子にアレクサンダー、グスタフ、ビルの俳優兄弟を持つ一家の父。マーベル『マイティ・ソー』(2011)では天文物理学者エリック・セルヴィグ役を演じ、シリーズでは『アベンジャーズ』(2012)を含む5作に出演している。
この出演経緯についてスカルスガルドは、「ケネス・ブレナーが監督をやるつもりだと電話をくれて、面白くできるアイデアがあると言ったからです」と振り返る。実際に脚本を読んでみたら「面白かった」といい、それからマーベルのオフィスにて脚本の読み合わせに参加したそうだ。「ケヴィン(・ファイギ)や幹部たち、マーベル・ユニバースの専門家たちがいた」と、スカルスガルドはその光景を今も覚えている。
「私は、“これはコミックですよね?お金になるんですか?”と言いました。……なりましたね」と会場の笑いを誘うスカルスガルド。『マイティ・ソー』は当時、その潜在性が低く見積もられていた企画の一つだが、結果としてMCUの中核をなす強力なシリーズへと成長。クリス・ヘムズワースが演じた雷神ソーはアベンジャーズに欠かせない“BIG6”の一角となった。
作品ごとの変化を尋ねられると、スカルスガルドは「ケネス・ブラナーは素晴らしい監督でした。ただ、どんどん“企業”っぽくなっていった」と語り始める。「彼らはマーベル・ユニバースの扱い方をわかっていたし、すごくうまかった。どう作っていくべきか、とても特別なアイデアも持っていた。でも、だんだん監督から力を奪っていき、なんというか、無味乾燥になっていったんです」と少し残念そうな様子で口にしたスカルスガルド。会場では、その意見に賛同するような拍手が静かに起こっている。
マーベル・スタジオが企業的アプローチを強めたことについて指摘する声は他にもある。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ジェームズ・ガン監督は、一時期「質より量」に傾倒したディズニーの方針が「彼らに大きなダメージを与えた」と暗に批判。ディズニーのボブ・アイガーCEOは「多く作りすぎたことで焦点を失ってしまったと、我々全員が認めています」と述べたことさえある。
スカルスガルドも懸念した方針は、現在急ピッチで転換されている。近年は再び「質」重視への回帰を目指し、年間の劇場映画本数を大幅に削減。2026年に公開されるのは、ソニー・ピクチャーズ主導の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』と『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の2本のみ。2027年は『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』の一本に集中される。
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Source:officialSBIFF






























