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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』トム・クルーズのスタントマン、現場で暇を持て余す ― ユニークな米国CMが到着

https://www.youtube.com/watch?v=J47E44dh4WQ 動画サムネイル

大人気スパイ映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では、主人公イーサン・ハント役のトム・クルーズがとにかく身体を張りまくっている。高さ600メートルの崖でのクライミング、自力でのヘリコプター操縦、上空約8,000メートルからの高速スカイダイビング。普通の映画スターならスタントパーソンに任せるアクションをほとんど自分でやってしまう男、それがトム・クルーズなのだ。

しかしその舞台裏で、トムのスタント・ダブルは暇を持て余していた。その人物、クーパー・エイドリアン氏の様子を追った米パラマウント・ピクチャーズとUBERのコラボレーションCMが米国で話題を集めている。

「トムは自分でスタントをやるんで、僕は待ち時間が長いんですよね」
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』でトム・クルーズのスタント・ダブルを務めるクーパー氏は、自身の仕事を「スターにはやれない、スターがやらないスタントを代わりに演じること」だと説明する。では、トムがスタントに全力を投じるならクーパー氏は常に待機していなくてもいいのでは? しかしあるスタッフは、「保険の都合上、現場にスタント・ダブルがいないわけにはいかないんです」と証言した。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト
自分でここまでやるわけですから © 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

誰もいないところで見得を切り、地面を転がり、サルサを要求し、長机をひっくり返す、そんなクーパー氏の“もうひとつの顔”は配車サービスUberのドライバーだ。空き時間で報酬を得るためにクーパー氏は同サービスを利用しているようだが、クーパー氏が車に乗り込んだところ、一本の電話がかかってくる。「嘘でしょ、トムがスタントで足首を折った? 僕が必要ってことですか? 撮影を数ヶ月休む、なるほど。」
ドライバーとして対応するUberの乗客たちは、クーパー氏の仕事にみな興味を示すという。スマホで『フォールアウト』の予告編を見せたところ、乗客の女性は「それ、あなたですか?」と一言。クーパー氏は「いいえ。でもそうだったかも」と答えた。

ところで、なぜUberが『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』とのコラボCMをこのタイミングで制作したのか? その理由は、Uberの米公式YouTubeチャンネルにて本作のワールドプレミアの模様がライブ配信されるからだ。放送時間は日本時間の2018年7月13日午前1時30分から。深夜の配信だが、シリーズや出演者のファンはぜひチェックしてほしい。クーパー氏は本作について、「自分がやらなかったスタントを観るのが楽しみ」と話している。

映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は2018年8月3日(金)より全国ロードショー。ちなみに、このCMに登場したクーパー・エイドリアン氏というスタント・ダブルは実在しない。なんて手の込んだプロモーションなんだ…!

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』公式サイト:http://missionimpossible.jp/

Source: Uber

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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