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『スパイダーマン』マイルス・モラレスのコスプレイヤー、「Black Lives Matter」抗議デモに登場 ─ 『スパイダーバース』製作総指揮も拍手

https://twitter.com/WalkerBragman/status/1269406674433060865

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の主人公マイルス・モラレスのコスプレイヤーが、米ニューヨーク・ブルックリンで行われた「Black Lives Matter」抗議デモに登場したことが話題を呼んでいる。ジャーナリストのウォーカー・ブラッグマン氏がSNSにて報告した。ブルックリン橋での立ち姿、まさにマイルスである。

「Black Lives Matter」とは、2013年、米フロリダ州で黒人高校生が白人警官に射殺された事件をきっかけに始まった、白人警官による無抵抗な黒人への暴力など、人種差別の撤廃を訴える抗議運動のこと。白人警官による黒人殺害事件はしばしば繰り返されており、そのたびに抗議活動が行われてきた。2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスにて、白人警官が黒人男性ジョージ・フロイド氏の首を膝で押さえつけ、死亡させるという事件が発生。現在、全米各州や世界各地ではデモ運動が継続的に実施されている。

かたや、マイルス・モラレスとは、コミックではピーター・パーカーに続く“2代目スパイダーマン”としても知られる人気キャラクター。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する黒人高校生のヒーローで、正確にはアフリカ系ラテンアメリカ人という設定だ。コミックやテレビアニメのほか、『スパイダーマン:スパイダーバース』、PS4ゲーム『Marvel’s Spider-Man』にも登場し、近年は日本国内でも知名度を高めつづけている。ブルックリンの“親愛なる隣人”、しかも黒人のスーパーヒーローを代表する存在が「Black Lives Matter」に姿を見せることには、コスプレイヤーであっても大きな文化的意味があるといえそうだ。

ちなみに『スパイダーマン:スパイダーバース』で脚本・製作総指揮を務めたフィル・ロードは、この行動にSNS越しに大きな拍手を送っている。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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