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ジョーダン・ピールと『ジョン・ウィック』製作陣がタッグ、復讐アクション『モンキー・マン』米予告編

https://www.youtube.com/watch?v=g8zxiB5Qhsc

『ゲット・アウト』(2017)『NOPE/ノープ』(2022)のジョーダン・ピールと、『ジョン・ウィック』シリーズの製作陣がプロデュースした新たな復讐アクション映画『モンキー・マン(原題:Monkey Man)』の米国版予告編が公開された。

監督・脚本・主演は、『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)や『グリーン・ナイト』(2021)の俳優デヴ・パテル。インド神話における“強さと勇気の象徴”であるハヌマーンの伝説にインスパイアされ、母親を殺し、貧しく無力な人々を犠牲にしつづける腐敗した指導者への復讐を誓う男の物語を描き出した。

“目を閉じよ、そうすれば自分が見える”──。パテル演じる名もなき青年“キッド”は、「誰もやりたがらない仕事をやらせてほしい」と頼み、闇のファイトクラブで、夜ごとゴリラのマスクをかぶり、人気格闘家たちに殴られることで生計を立てていた。しかしある日、怒りを抑えてきたキッドは、邪悪なエリートの本拠地に潜入する方法を知る。幼い頃のトラウマを爆発させ、彼は自分からすべてを奪った男たちへの復讐を決意するのだ。

予告編には、これぞ『ジョン・ウィック』以降というべきスタイリッシュなアクション演出&ユーモアとともに、インド系のルーツをもつパテルがこだわったであろうインド文化表象、そしてジョーダン・ピール作品にも通じる社会へのメッセージが垣間見える。「この街では、裕福な人々は俺たちを人間扱いしない」のである。

怒りの咆哮をあげて戦うキッドの前に立ちはだかるのは、年老いた謎の男だ。彼は「息子よ、怒りでは魂を鎮められない」と語りかけるが、キッドは「息子と呼ぶな」と応じる。年老いた男は本当にキッドの父親なのだろうか? そして、「自分が何者かを思い出せ。小さな火種がすべてを焼き尽くすのだ」というナレーションが意味するものとは……。

出演者はパテルのほか、『第9地区』(2009)『ハードコア』(2015)のシャールト・コプリー、「メイド・イン・ヘヴン ~運命の出会い~」(2019-2023)のソビタ・ドゥリパラ、『ミリオンダラー・アーム』(2014)のピトバシュ・トリパティ、『ホテル・ムンバイ』(2018)のヴィピン・シャルマ、『RRR』(2022)ペッダイヤ役のマカランド・デシュパンデら。

プロデューサーにはジョーダン・ピールと『ジョン・ウィック』シリーズのエリカ・リー&ベイジル・イヴァニクをはじめ、デヴ・パテル、『ホテル・ムンバイ』のジョモン・トーマス、ピールの製作会社Monkeypaw Productionsのウィン・ローゼンフェルド&イアン・クーパーらが名を連ねた。共同脚本は『マスター・アンド・コマンダー』(2003)のジョン・コリー、ポール・アングナウェラ。

映画『モンキー・マン(原題:Monkey Man)』は2024年4月5日に米国公開予定。日本公開は未定だ。

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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