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【ネタバレ】「ムーンナイト」第1話、イーサン・ホークの奇妙なオープニングシーンは本人発案のものだった

ムーンナイト
(C) 2022 Marvel

この記事には、「ムーンナイト」のネタバレが含まれています。

 ムーンナイト
(C) 2022 Marvel

ドラマ「ムーンナイト」のヴィランであるアーサー・ハローは、カルトリーダーとして登場。第1話の冒頭では、ボブ・ディランによる名曲「Every Grain of Sand」が流れる中、アーサーがグラスに入った水を飲み干した上で、そのグラスを逆さまにして布のようなもので包み込み粉砕した。その粉々になった破片を自分の靴の中に入れ、それを裸足のまま履いてみせる。

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いまだ謎に包まれた存在のアーサー。このオープニングシーンでの不気味な行動は一体、いかにして生まれたものなのだろうか。演じるイーサン・ホークによると、最初から脚本に存在していたわけではなかったといい、このキャラクターについて自己分析していく中で思い付いたものだったとのことだ。米Varietyのインタビューにて以下のように説明している。

「あのシーンは、僕の想像とみんなとの会話から生まれたものです。コミックを読んでいると、8個の画が描かれているページもあれば、16個、4個、そしてヴィランが全面に描かれているのもありますよね。“もしもこれがコミックだったら、アーサーが見開きページに描かれるような画はどんなものになるでしょうか”と脚本家や監督に何度も聞きました。すると彼らから、“どんなものだと思いますか?と返ってきたんです。そこで僕は瞑想し、スピリチュアルに傾倒する人たちについて考えはじめました。その結果、彼らが頻繁に内向きになっていて、何らかの方法で密かに自らを傷つけ、自身を憎んでいることがわかったんです。私たち全員に罪があり、人間である以上、誰かが罪から解放されるという考えはありえないわけですから。自己嫌悪に陥り、内向きになるというところから、ガラスの破片が入った靴を履きながら、賛美歌を聴いているような彼の姿が浮かび上がってきたんですよ。

アーサーはガラスの破片が入った靴を履いたあと、“杖”をついて歩き出した。その杖がこの冒頭の展開にも繋がった要素だったという。「“杖をついているので、彼は足を引きずっているということなんでしょうか”と聞くと、“そういうことではありません”と言われたので、このアイデアを提案しました。驚くべきことにマーベルは、“それを撮りましょう。いいアイデアですね。ドラマのオープニングをそれにしよう”と言ってきたんですよ」。こうした情報を踏まえると、アーサーが単なる悪党には思えなくなってきたが、果たしてこの先の展開には一体何が待ち受けているのか、続きが気になるところだ。

ちなみにイーサンによると、撮影時に靴の中に入っていたのはもちろん本物のガラスではなく、実際は飴ガラスだったとのことだ。これは砂糖などで加工されたもので、よくドラマや映画で使用されている。イーサンは、「すぐに砂になるので、足元は大丈夫でした」と伝えている。

ドラマ「ムーンナイト」はディズニープラスで独占配信中。

Source: Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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