『ムーラン』実写版、米国公開が無期延期に ─ 監督がコメントを発表、新型コロナウイルスの感染拡大受け

米ウォルト・ディズニー・カンパニーが、実写映画版『ムーラン』の米国公開を延期することを発表した。米Deadlineなどが報じている。
『ムーラン』は2020年3月27日に米国公開予定だったが、新たな米国公開日は未定。世界的に新型コロナウイルスの感染が広がり、ハリウッドの大手スタジオも相次いで大作映画の公開を見送る中、ディズニーも公開直前での判断を下した。なお、日本国内においては、すでに2020年4月17日(金)から5月22日(金)への公開延期が発表されている。しかしながら、今後の米国公開スケジュールによっては、日本公開日に再び変更が生じる可能性もありそうだ。
主人公ムーラン役のリウ・イーフェイをはじめ、コン・リー、ジェット・リー、ドニー・イェンら中国の国際的スターが顔を揃えた本作は、中国での興行的な成功が欠かせないものとみられる。ただし2020年3月13日現在、中国の映画館は多くが閉鎖状態にあり、『ムーラン』を予定通り上映できる状態にはないのだ。新たな公開日については続報が待たれる。
なお、公開延期の発表にともない、監督のニキ・カーロはInstagramにて以下のコメントを発表している。
「『ムーラン』ファンの皆様へ。
この映画を作ることは、私のキャリアにおいて最も充実した、そして最も楽しかった経験のひとつでした。業界で一番のキャスト&スタッフとともに取り組むことができ、とても幸せに思います。忠誠、勇気、真実、という性質にしっかりと形を与えてくださいました。この作品を世界にお届けすることを非常に楽しみにしていましたが、現在の絶え間なく変化する状況を受けては、『ムーラン』の世界公開を延期しなければなりません。
ウイルスに感染した世界中の方々に思いを寄せながら、私たちの安全を守るために努めておられる皆様に、ムーランの戦う精神が影響を与えられることを願うばかりです。皆様の情熱と支援に感謝いたします。戦士の少女が伝説になるまでの物語を、私たちが一緒に体験できる日を楽しみにしています。
愛を込めて。
ニキ・カーロ」
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