Netflix、新型コロナウイルスは「今後数ヶ月の作品に影響せず」 ─ 製作中断、長引けば年内にも影響か

Netflixは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、映画・テレビシリーズの企画をすべて一時中断している。しかしながら、今後数ヶ月間にわたって配信予定の作品に影響はないという。Netflixのコンテンツ部門最高責任者であるテッド・サランドス氏が、米CNNのトーク番組「Reliable Sources」にて語っている。
「ご存知の通り、Netflix作品はすべて全話を一挙配信しています。つまり我々は前倒しで製作を行っているのです。そのため、今後数ヶ月間に配信を予定している作品については、影響は一切ないと思います。ただしこの状況が今後も続き、製作が止まったままであれば、年内には影響が出始めることになるかもしれません。」
新型コロナウイルスの感染拡大はハリウッドに甚大な影響を与えている。Netflixは、人気シリーズ「ストレンジャー・シングス」「ウィッチャー」「グレイス&フランキー」新シーズンをはじめ、新作ドラマ「Sex/Life(原題)」、メリル・ストリープ&ニコール・キッドマンら出演のミュージカル映画『The Prom(原題)』などの撮影を一時中断した。
その一方、このような状況下でも製作が進行している作品はあるとサランドス氏は話した。コメディアニメ「ビッグマウス」(2017-)は、オンライン上で台本読み合わせを先日実施したのだという。「40人の俳優と脚本家、Netflixの幹部らが集い、最新エピソードの台本の読み合わせを行いました。ですので、状況が好転し次第、すぐにでも製作再開できる準備は整っています」と気合十分の様子だ。
なお現在、新型コロナウイルスへの対策として、世界中で多くの人々が自宅待機を余儀なくされている。こうした状況の中で、サランドス氏はNetflixについて「とても安定しており、多くの人々に寄り添うことができる」ものだと強調。「家族で楽しんだり、話の種になったり、物理的に隔離されている状況の中でも、孤立していないと少しでも思えるような体験を届けていきます」と話している。
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Sources: CNN, The Hollywood Reporter