『007』新作映画の監督に『DUNE/デューン』ドゥニ・ヴィルヌーヴ就任決定、コメント発表

Amazon MGM Studiosが新たに手がけるジェームズ・ボンド『007』新作映画の監督を、『ブレードランナー 2049』(2017)や『DUNE/デューン』シリーズのドゥニ・ヴィルヌーヴが手がけることが明らかになった。米メディアが一斉に伝えた。
2006年の『007 カジノ・ロワイヤル』から2021年の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』まで5作にわたってボンドを演じたダニエル・クレイグは前作で卒業。ヴィルヌーヴは本作で全く新しいボンドを映像化する。新ボンド役のキャスティングは未決定。
本作より新体制となる。シリーズのプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソン&バーバラ・ブロッコリは製作から離れる。新たに『スパイダーマン』シリーズのエイミー・パスカルと、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズのデヴィッド・ハイマンがプロデューサーを務める。
就任にあたってヴィルヌーヴはコメントを発表。「私の最初の映画鑑賞体験は007に関係したものがあります。ショーン・コネリーの『007 ドクター・ノオ』以来、父と一緒にジェームズ・ボンド映画を観て育ちました。私はボンドの熱狂的ファンです。私にとって、彼は聖域です。伝統を尊重し、今後多くの新たなミッションの道を開くことを決意しています。これは大きな責任が伴いますが、私にとって非常に興奮するものであり、大きな栄誉です。エイミー、デイヴィッド、そして私は、彼をスクリーンに戻すことを心から喜んでいます。Amazon MGM Studioの信頼に感謝します」。
Prime VideoとAmazon MGMスタジオの責任者マイク・ホプキンスも、次のコメントと共にヴィルヌーヴを歓迎。「デニスがジェームズ・ボンドの次章を引き受けてくれたことを光栄に思います。彼は映画の達人であり、『ブレードランナー2049』から『メッセージ』『デューン』にいたる映画がそのことを物語っています。彼は魅力的な世界、ダイナミックな映像、複雑なキャラクター、そして最も重要なこととして、世界中の観客が映画館で体験したいと切望するような、没入感あるストーリーテリングを実現してきました。ジェームズ・ボンドは、今日最高のフィルムメーカーの手の中にあります。007の次なる冒険の始動が待ちきれません」。
また、プロデューサーのパスカルとハイマンも共同で声明を伝えた。「ドゥニ・ヴィルヌーヴは小さい頃からジェームズ・ボンド映画が大好きでした。この映画を作ることは彼にとっての夢であり、今や私たちの夢でもあります。この並外れた映画監督に手がけていただけるとは幸運です」。
ヴィルヌーヴは『複製された男』(2013)『メッセージ』(2016)といった作品でSF小説の実写化を手掛け、『ブレードランナー 2049』や『DUNE/デューン』シリーズでは歴史的に偉大なSF作品を壮大に映画化した。伝説的作品の現代継承請負人となったヴィルヌーヴが、今度は史上最も有名なスパイ映画シリーズをブラッシュアップする。
目下、『DUNE/デューン』第3作の撮影を2025年夏に控える。同作は2026年12月の米公開を予定しているから、『007』の着手は少し先となりそうだ。製作に2年程度と見積もれば、実際の映画公開は2028年末か2029年頃になる可能性もある。
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