ノーラン監督、『オッペンハイマー』現場で「フォースと共にあらんことを」と激励

つまりクリストファー・ノーランは反乱同盟軍の仲間か、あるいはジェダイマスターだったのかもしれない。最新作『オッペンハイマー』の撮影現場で、出演者に「フォースと共にあらんことを(May the force be with you)」と声をかけることがあったようなのだ。
米The Hollywood Reporterでこう証言するのは、主人公ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)の弟フランク役を演じたディラン・アーノルド。アーノルドによればノーランは撮影現場でキャストたちを信頼しており、最初の2テイクほどは自由に演技させていたという。
ある場面でアーノルドは、非常に短くて簡単なショットに挑む際、どうすべきか監督に尋ねたという。そこでノーランは、ただ彼を見て「フォースと共にあらんことを」と返したのだそうだ。
もはや説明不要だが、これは『スター・ウォーズ』シリーズの有名なセリフ。「神のご加護を」とか「幸運を祈る」といった意味合いのフレーズだ。要はノーラン、演技アプローチについてはアーノルドに委ねたというわけである。
「彼は僕に探究させてくれたし、そこに僕を引き込ませてくれました。もし何か調整が必要なことがあれば、その時はちゃんと知らせてくれるんです」と、アーノルドはノーランの演出術を話す。「彼はケタ違いに信頼してくれて、そういう協力的な精神が、みんなのベストを引き出すんですね」。
ちなみにノーラン監督、最近の一問一答インタビューでは「『スター・ウォーズ』を撮りたいか」と尋ねられると、一言「パス」と返している。
▼ クリストファー・ノーランの記事
『ダークナイト』ジョーカー手下シフ役、奇跡の出演物語 ─ 舞台からCM出演「面白い顔だね、明日も来て」 名優デヴィッド・ダストマルチャン ノーラン新作『オデュッセイア』は「一世代に一度の傑作」、スタジオ幹部が宣言 世界各国で撮影中! 「ノーランの演出を見るためだけに、本気で」親友マット・デイモンが出ているノーラン最新作の現場に行ってみたいベン・アフレック 興味津々 ノーラン新作『オデュッセイア』、インディーズ映画のように製作 ─ 「製作委員会にも縛られず、スタジオの言いなりにもなっていない」 大予算インディー映画? 『インターステラー』ハンス・ジマーの名劇伴、映像を見ずに作曲 ─ ジマー「これでは書けない」ノーラン「我々はタイミング感覚が同じだから、とにかく作って」 「生きるか死ぬか」の緊張関係
Source:The Hollywood Reporter