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『オッペンハイマー』ノーラン監督、次は「そこまで暗くない」映画を作りたい?

クリストファー・ノーラン
HellaCinema https://commons.wikimedia.org/wiki/File:DunkirkFilmGearPatrolLeadFull.jpg

映画監督クリストファー・ノーランといえば、作品ごとに主題こそ異なれど、一貫してシリアスな題材を扱ってきた監督だ。最新作『オッペンハイマー』(2023)では原子爆弾の開発が描かれ、海外での公開後には様々な意見が飛び交った。

『オッペンハイマー』以降の次回作は未定だが、例えばロマンティック・コメディなど、明るい題材の物語を手がけたいという気持ちはノーランにはないのだろうか? 米Yahoo!がこの質問を本人に投げかけると、意外な答えが返ってきた。

「(『オッペンハイマー』の)物語と区切りをつけたいと思う自分もいます。自分の作った映画についてこうして話をしたり、4Kやブルーレイを家で見てもらえたりするのは非常に特別なこと。映画の成功について話せるのも素晴らしく、大きすぎる特権です。その一方、主題はとても暗いものです。虚無的というか。なので、前に進み、そこまで暗くないものを作りたいと思う自分もいますね。

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以前ノーランは、映画作りの前提条件として、監督、脚本家として、何をするにしてもそれが完全に自分のものでなければいけない」と語っていた。今回、ノーランは作品のテーマを選定する際の心構えについても言及し、10代の息子とかつて交わしたという会話を思い起こしている。

「16歳の息子に、当時私が取り組んでいた題材について初めて話した時、“誰もそのことについて考えてもいないよ”と言われました。数年前のことです。“そんなこと気にしていないし、今の人が注目していることじゃない”と。その時、私は“それが映画を作る理由なのかもしれないな”と伝えました。[中略]

思うに、私にとって映画とは何よりもまず──(『オッペンハイマー』のような)こうした題材に使うのは変な言葉ですが──エンターテインメントでなければいけません。それがホラー映画であれロマンティック・コメディであれ、観客と関わり合わなければいけないのです。観客を引き込むような物語を与えなければ。」

次回作について「何に対してもオープンです」と語っていたノーラン。それがどのような題材であれ、最高の“エンターテインメント”が待っているに違いない。

Source:Yahoo Entertainment

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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