ノーラン監督は『ザ・バットマン』を観たのか? ─ ノーコメントの姿勢とアメコミ映画復帰の可能性

不朽の名作ヒーロー映画に数えられる『ダークナイト』トリロジーを手がけたクリストファー・ノーラン監督が、マット・リーヴス監督作『THE BATMAN-ザ・バットマン-』を鑑賞したか否かという質問に対し、ノーコメントを貫いた。そこには、インターネット全盛である現代を意識したノーランなりの意図があった。
米Varietyのロングインタビューに登場したノーランは『バットマン』関連の話題になり、『THE BATMAN』の感想を求められると発言を控えたという。その理由について、「もし私がコミックブック映画について何か話してしまえば、それが記事で一番の注目を集めてしまいますから」と語っている。
これは、自身の発言の影響力を理解した上でのことだという。数々の名作を生み出してきたノーランは今や映画界の最重要人物のひとりで、その発言はことあるごとにメディアで取り沙汰されてきた。取材を担当したブレント・ラング記者は、「彼は、自身の発言がソーシャルメディアや見栄えの良いオンライン上でいかに歪曲されてしまうかを痛烈に意識しており、特定の話題についてはきわめて慎重なアプローチを取る方だ」と記している。
自身のキャリアについてはオープンな姿勢だ。直近では『オッペンハイマー』を手がけ、「バーベンハイマー」現象に見られる大ヒットを記録。自身初の世界累計興行収入1億ドルの大台も間近に迫っている。ノーランは映画の成功について、「目新しさに対する観客の欲望は否定できませんよね」と謙虚な姿勢で語った。
次回作はまだ決まっていないという。「リメイクや、コミックブックと小説の映画化も行いました。オリジナルの脚本も書きました」とキャリアを振り返るノーランは、今後の監督作について「何に対してもオープン」とのこと。一方、譲れない条件もある。
「監督、脚本家として、何をするにしてもそれが完全に自分のものでなければいけないと感じます。自分にとってのオリジナルを作らなければいけない。最初の種となるアイデアは別のところから降りてくるかもしれませんが、キーボードで自分の指を使わなければいけないですし、自分の目から生み出さなければいけません。」
▼クリストファー・ノーラン の記事


ノーラン、『オデュッセイア』で「体力の限界に達した」ため次の映画には少なくとも3年かかる じっくり作って欲しい 

『オデュッセイア』IMAX 70mm、なぜ上映館を増やせないのか ─ 日本含むアジアに1館もナシ、IMAX社は拡大意向 日本を含むアジアには存在しません 

ノーラン、タランティーノ引退に反対 ─ 「私は毎回、これが最後の映画だと思っている」 『オデュッセイア』は監督13作目 

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にノーラン新作『オデュッセイア』の影響アリ ─ 「スーパーヒーロー映画はもっと進化できる」とトム・ホランド 「スパイダーマンを演じるのも大好き」 
ノーラン、3時間映画『オデュッセイア』に「若い観客は集中力が持たない」説を否定する理由 ─ 若手監督『バックルームズ』『オブセッション』事例を見て 監督はともに20代、新世代フィルムメイカー
Source: Variety


























