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『ノマドランド』こだわりの撮影に迫った特別映像 ─ 「ありのままの世界が映画を特別にする」

(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

『ザ・ライダー』(2017)『エターナルズ(原題:Eternals)』(2021)のクロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演、世界中の映画賞を総なめにしている映画『ノマドランド』が、2021年3月26日に日本公開される。この度、本作の監督をはじめとする製作陣によるインタビューや、メイキングの映像が詰まった特別映像が到着した。

企業の経済破綻と共に長年住み慣れた、アメリカ・ネバダ州の企業城下町の住処を失い、最愛の夫も亡くした主人公のファーン(フランシス・マクドーマンド)。キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込み、車上生活者(現代の遊牧民=ノマド)として、季節労働の現場を渡り歩く。その日、その日を懸命に乗り越えながら、ノマドたちと往く先々で出会い心の交流を交わしながら、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく……。

(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.
(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

イタリアの巨匠、ルドヴィコ・エイナウディの美しい音楽と共に、アメリカ西部の美しい光景が映し出されて始まる本映像では、クロエ・ ジャオ監督が本作の撮影にかけた想いを語る様子や、また『ザ・ライダー』でも行った俳優ではない一般人を役者に起用したことや、その一般人で実際のノマドでもあるリンダ・ メイのインタビューもおさめられている。

リーマンショックによって、突如住処を失い、やむを得なく車上で生活を送る高齢者(=ノマド)の過酷ながら希望にも溢れた生き様を描いた本作についてジャオが、「放浪する人々の物語を語るために必要なのは人々が放浪に魅了される理由を理解すること」と明かすように、ノマドの生き方そのものに寄り添いながら本作の製作は進められた。

ファーン役を演じ、またプロデューサーでもあるフランシス・マクドーマンドからのオファーによって、本作の監督を務めたジャオだが、同じくプロデューサーのモリー・アッシャーは、「監督が本作で描いたのはアメリカンドリーム。外国出身者ならではの鋭い視点で捉えている」と監督の手腕を大絶賛している。

リアルにノマドの生き様を描くため、マクドーマンドとデヴィッド・ストラザーンという俳優以外のすべてが一般人によって演じられている本作だが、そのひとりであるリンダ・メイは、「監督はただ歩き回って、人々の振る舞いを観察し、それを完璧に捉えていた」と監督の表現力を賞賛。本映像では、リンダがファーンにノマドの生活について語る様子、またふたりで自由な生活を謳歌する様子も映し出されているが、自然な掛け合いに微笑ましくなると同時に驚きも隠せないワンシーンとなっている。

ジャオは「リアルな作品にするために必要なのは、登場人物を軸に、配役やロケ地を決めること。彼らの経験と彼ら個人に光を当てること」と自身の考えを力強く語っており、今まさに世界中に映画賞を総なめにしている監督の渾身の一作にますます期待が膨らむばかりだ。

(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.
(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

『ノマドランド』は2021年3月26日(金)、全国ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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