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ベネチア金獅子賞『ノマドランド』受賞コメント&海外レビューが公開 ─ マーベル『エターナルズ』新鋭監督の飛躍を見よ

ノマドランド
(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

マーベル映画『エターナルズ(原題:Eternals)』(2021)に抜擢された新鋭クロエ・ジャオ監督、『スリー・ビルボード』(2018)フランシス・マクドーマンド主演による映画ノマドランドが、第77回ベネチア国際映画祭の金獅子賞に輝いた。このたび、受賞コメントや海外メディアの反応、現地からの映像&写真などが到着している。

本作はジェシカ・ブルーダーのノンフィクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』(春秋社)を基にした、実在のノマドたちとともに、今を生きる希望を広大な西部の自然に探し求めるロードムービー。2020年9月11日(金)にはベネチア国際映画祭&トロント国際映画祭のほか、米ロサンゼルスで開催されたテルライド映画祭主催のドライブ・イン・プレミアにてワールドプレミアが同時上映された。

ベネチア国際映画祭の金獅子賞受賞にあたって、フランシス・マクドーマンドとクロエ・ジャオ監督がアメリカから受賞コメントを発表した。

マクドーマンド:見るからに、私たちはベネチアにいません! 私たちはパサデナのローズ・ボール(ドライブインプレミア会場)にいます。本当にありがとう。私たちチームのみんなから、金獅子賞にお礼を言いたいです。素晴らしい。知っていただきたいのは、クロエ(・ジャオ)、サーチライト(・ピクチャーズ)、すべての製作チーム、一緒に旅をした25人の仲間、私たちを生活に加えてくれた、バンで移動し続けるノマドたち、彼らの呼吸すべてがこの映画を形作っていること。そうでしょう、クロエ?

ジャオ監督:はい。また個人的には、私のパートナーであるジョシュア・ジェームズ・リチャーズ、私たちの撮影監督にも感謝したいです。彼なしにこの映画はできませんでした。

マクドーマンド:この奇妙な世界で、あなた方の映画祭に参加させていただいたことに感謝します。参加できたことを本当に嬉しく思います。また路上で会いましょう!

ジャオ監督:路上で会おう!

ノマドランド
(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

すでに本作には、世界のジャーナリストから絶賛評が続出。英The Guardianは星5つの最高評価を付け、「実在する“ノマド”たちに自然と溶け込んでいくマクドーマンドの演技は、キャリア史上最高のパフォーマンスとも言える素晴らしさだ。並外れた知性とスタイルで引き出されたプロットにも圧倒された。ジャオが手掛ける作品には偉大さが詰まっている」と称えた。

また、米Varietyは「テレンス・マリックに影響を受けた撮影手法だが、編集は確実にジャオ自身のリズム。長くて豪華な夕日を眺めているような気分だった。『イントゥ・ザ・ワイルド』の哲学が染み渡り、それらをより深化させた作品に仕上がっている」、米The Hollywood Reporterは「ジャオにとって初となる著名俳優とのコラボレーションは、マクドーマンドが、スクリーンを共有する現実の“ノマド”たちと完全に一体になる素晴らしい演技を引き出した。ジャオは全作でコンビを組む撮影監督のジョシュア・ジェームズ・リチャーズとともに、雄大な風景と豪華な水彩画の夕焼けをスクリーンに映し、孤独な道や、険しい山と岩だらけの砂漠といった生活の本質的な部分において、自然の強さと独立性を見事に引き出した」と評している。米Rotten Tomatoesでは100%の高評価を獲得している(9月12日時点)。

なお、テルライド映画祭主催のドライブ・イン・プレミアには、フランシス・マクドーマンドとクロエ・ジャオ監督、原作者のジェシカ・ブルーダー、そして実際に車上生活を送るノマドの面々も参加。マクドーマンドとジャオ監督が登壇し、ブルーダーやノマドのゲストを紹介すると、観客エリアからは大きな歓声と車のクラクションが鳴り響いた。プレミアの様子を収めた映像も到着している。

『ノマドランド』

リーマンショック後、60代の女性ファーンは、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の住処を失った。ファーンはキャンピングカーに思い出を詰め込み、車上生活者、すなわち“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを決意。日々を懸命に乗り越えながら、出会ったノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の旅は続く。

監督は『ザ・ライダー』(2017)が世界的に評価された新鋭クロエ・ジャオ。主演は『スリー・ビルボード』で2度目のアカデミー賞主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンド。実在のノマドたちの中に身を投じ、ドキュメンタリーとフィクションの境界を超える取り組みに挑んだほか、製作も兼任した。配給は『スリー・ビルボード』『ジョジョ・ラビット』(2019)などのサーチライト・ピクチャーズ。撮影監督は『ザ・ライダー』でジャオ監督とタッグを組み、『ゴッズ・オウン・カントリー』(2017)でも評価されたジョシュア・ジェイムズ・リチャーズが務めた。

映画『ノマドランド』は2021年1月、全国ロードショー

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THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

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