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【インタビュー】『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』トルーパー役に起こった、すごい出来事 ─ 出演までの奇跡と、現場での奇跡について

『スター・ウォーズ』ストーム・トルーパー役キャスト
© THE RIVER

『スター・ウォーズ』ファンなら夢中になるような、すんごい話を聞いてきたぞ。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)で捕らえたはずのレイに逃げられたことに気付き、ブチ切れてライトセーバーで大暴れするカイロ・レンに:ヤバイ(Nope)と引き返していた、通称:ノップ・トルーパーズ(Nope Troopers)を演じたデヴィッド・M・サンタナサンディープ・モーハンの2人が、東京・代々木に新登場のcafe&DINE in “nope”のオープンを祝って来日。トークショーや、ファンとの撮影・サイン会を行った。


THE RIVERでは、『スター・ウォーズ』出演に関する話を聞くべく、おふたりにインタビュー。出演の経緯や、撮影現場での羨ましすぎるエピソードなど、非常に興味深い話を伺うことができた。

『スター・ウォーズ』ストーム・トルーパー役キャスト
左:サンディープ 右:デヴィッド © THE RIVER

『フォースの覚醒』撮影現場のすごい話

── はじめまして、THE RIVERです。まずは、簡単に自己紹介をお願いします。

デヴィッド:僕はデヴィッド・M・サンタナです。スペイン人の俳優です。『スター・ウォーズ』の映画に出演した初のスペイン人なんですよ。演技を学び始めたのは2013年。ジョン・ボイエガ(フィン役)の勧めで、Identity School of Actingという学校で学んでいます。

── ジョン・ボイエガと友達なんですか?

デヴィッド:いや、僕は元々The Actor Centerという所で演技を学んでたんですけど、撮影現場で彼に教えてもらったんです。「僕の出身のIdentity School of Actingはお勧めだよ」って。そこで学んだから、エピソード7(『フォースの覚醒』)の主役になれたんだって。だから、「よし、そこに通おう」と。僕がこうして役者をやっているのは、そのアカデミーのおかげなんです。

サンディープ:僕はサンディープ・モーハンです。これまで12年間、TV番組や映画に出演してきました。キャリアの始まりはTV番組で、イギリスのドラマなんかに出ていました。色々なキャラクターを演じてきましたが、ストームトルーパー役は一番のお気に入りです。

── このcafe&DINE in “nope”は、まるでおもちゃ箱に飛び込んだような空間ですね。

デヴィッド:ですね。僕たちもどんなカフェになるか分からなかったので、驚きました。ファンにとっては堪らない場所ですね。懐かしいものもたくさんあって、フードも美味しいし、雰囲気も最高です。

サンディープ:そうそう。日本は3度目で、記念品ショップやテーマ・レストランは何軒も行きましたけど、ここは別格です。70年代、80年代から最近のものまで、全てがある。こんなの見たことないですよ。もしも『スター・ウォーズ』とか『プレデター』とか、そういうものが少しでも好きなら、震えますよ、ここ。

デヴィッド:僕はアクションフィギュアのコレクターなんですよ。だから、ここは天国みたい。壁に飾ってあるものを見て、「うわぁ、これ持ってるやつだ!こっちはずっと探してたやつだ!」って興奮しましたよ。アクションフィギュアで壁が埋め尽くされている場所なんて他にない。

nope cafe

── 確かにここは「天国」のようですが、『スター・ウォーズ』の撮影現場の方も「天国」だったでしょう?

デヴィッド、サンディープ:ハハハハハ(笑)

── 僕も『スター・ウォーズ』の大ファンなので、もしも映画に出られるなら、たとえ1秒だけだとしても感無量ですよ。

サンディープ:そういうことなら、今までほとんど話したことのなかったエピソードをお教えしましょう。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』撮影初日の夜、ジャクーの村です。全てがセットにありました。夏の夜でした。外は暗かったけど、気温は暖かかった。誰もがお互いの顔を見合って、それから焚き火を眺めて、ジャクーのセットを眺めていました。「うわぁ、スター・ウォーズだ……」って。

するとそこに、J.J.エイブラムス監督が来たんです。キャップを被っていて、僕は最初、彼がJ.J.だと気付きませんでした。すると彼が顔を上げて、「あなたの名前は?」と僕に尋ねたんです。「僕の名前はサンディープです」と答えたら、「サンディープ……」とだけつぶやいて、そのまま立ち去ったんです。何か、まずいこと言ったかな……?って。

しばらくしたらJ.J.が戻ってきて、「さて、あなたの名前はサンディープですね。これからあなたを、サンディープとお呼びします」って言われたんです。プロフェッショナルでしょう。そこから、彼とやりとりすることが出来ました。出演できてどれだけ嬉しいかを伝えました。そしたら、周りのみんなが全員僕たちを見てるんですよ。「何話してるんだろう」って目で。

その時J.J.は、まだ撮影の準備が出来てないって言っていたんですけど、会話の終わりに「もう始めちゃいますか?」って聞かれたんです。「はい、始めましょう」って答えたら、そこから撮影がスタートしたんです!これが、撮影初夜に起こったんです。

── 凄い話ですね……。デヴィッドさんはいかがですか?何か現場で覚えていることは。

デヴィッド:僕はですね、製作アシスタントのホリーという女性がいまして、彼女が僕を砂地に連れて行って、「ここで誰かの指示があるまでお待ち下さい」と言ったんです。そうしたら、スター・トレックのジャケットを着た人が来ました。それがJ.J.エイブラムスです。僕は『LOST』(J.J.製作の人気ドラマ)の大ファンだったので、J.J.のことは元々知っていました。

すると彼が、「ハイ、デイヴ!お名前はデイヴですよね?デイヴか、デヴィッドか、どう呼びますか?」と聞いてきたんです。「お任せします」と答えました。すると彼が「僕はJ.J.といいます」って言うから、「はい、存じ上げております」って返したら、「わぁ、知ってくれてるんですか?」って(笑)。

そこで、「あなたには、ジョン・ボイエガの隣で村人を撃ってもらいます」と指示されました。カメラが僕らのところに真っ直ぐ寄って、ジョンと僕と、それから別にいたリアムという奴とで、村人を殺しました。カメラがレールに乗って、シューッと移動します。ジョンと僕とそいつでやったんです。

僕は、J.J.エイブラムスから直接的に3回も指示を貰いました。トルーパーが出ないシーンでも、オフィサー役をやりました。

『スター・ウォーズ』どうやって出演できたの?

── そもそも、おふたりが『スター・ウォーズ』に出演したいきさつは?

サンディープ:2人とも、全然違ういきさつなんですけど。僕の場合は、当時イギリスで「何やら大作が製作されるらしい」っていう噂があったんですね。その大作が、パインウッド・スタジオを7年おさえたと。「7年も?なんだろう?」と話していました。その時は、DC映画かマーベル映画かなと思っていましたね。

で、その時の僕の新しいエージェントに聞いたんですよ。「何の映画なの?」って。「言えません」と言うから、「じゃあ、合ってるかどうかだけ教えて。スター・ウォーズ?」って聞いたら、「うん、スター・ウォーズ」って。そこから始まりました。

デヴィッド:僕は、ロンドンに越して演技の勉強を始めたばかりの頃でした。『スター・ウォーズ』は大ファンだったので、どうやらロンドンで新エピソードに関する何かが進行中らしいということは知っていたんです。当時の僕は、スティーブン・フリアーズ監督の『疑惑のチャンピオン』(2015)という映画をやっていたんですけど、そこのみんなも『スター・ウォーズ』の噂話で持ち切りでしたよ。でも、その真相を知っている者は誰もいなかった。

僕はミュージック・ストアで働いていたんですが、ある日店に若い女性がやってきて、僕に名刺を渡してきたんです。「あなた役者になりたいんでしょ?この名刺貰ったんだけど、超大作の出演者を探してるんだってよ」と。だからメールを送ってみなよって。

そのメールをきっかけに、『Everest(原題)』(2015)という、イタリア人の登山家の映画に携わることになって、それから、『AVCO』という映画に起用されました。その『AVCO』こそ、『フォースの覚醒』のコードネームだったんです。

── 凄い……!その時って、オーディションとかやるんですか?

サンディープ:何度もやりました。これまでも一番厳しいオーディションでしたね。あんなに厳しいとは思わなくて。参加者も大量にいて、慣れないことを色々とやりました。で、「イエス」「ノー」を告げられるんです。ガタイがいいとか、タフだとか、そういう理由で選んでいるわけではないようでした。それよりも、カメラをどう見るか、どれだけ自然に振る舞うかが見られていました。(トルーパーの)アーマーは身動きが本当に取りづらいので、自然な動きが出来る者が選ばれるんです。そういう意味で、即興的な対応力も求められましたね。

正直、僕たちが選ばれたのはラッキーだったからだと思います。他の人が選ばれていてもおかしくなかった。

デヴィッド:確かにね。あの仕事がなければ、今日僕はここにいなかったし、こんな話をすることも出来なかった。宝くじが当たった感覚ですね。『スター・ウォーズ』に出演できただけでなく、『スター・ウォーズ』に出演できた「その後」も得られたような。

サンディープ:それに、僕も正直『スター・ウォーズ』の大ファンです。年齢を明かしちゃいますけど、1977年(『新たなる希望』の公開年)当時、僕は10歳でした。だから第1作目も観に行っています。それから数十年後、自分が『スター・ウォーズ』の小さな一部になれるだなんて、想像もしませんでしたよ。

── 『フォースの覚醒』で、カイロ・レンがブチ切れてるのに気づいて”Nope”と言って引き返すシーンですが、あの演出はJ.J.がその場で考案したものだそうですね。ということは、他のバージョンも撮影したんですか?

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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