『RRR』アカデミー賞歌曲賞受賞、作曲者が喜びのコメント

インド映画『RRR』の「Naatu Naatu」が、2023年(第95回)アカデミー賞で最優秀歌曲賞を受賞した。同部門でのインド映画の受賞は初となる快挙だ(2008年の『スラムドッグ$ミリオネア』 でA.R.ラフマーンが受賞しているが、映画の製作国はイギリス/アメリカ)。
Watch the performance of #RRR's "Naatu Naatu' at the #Oscars pic.twitter.com/KaYNmvTzDx
— The Hollywood Reporter (@THR) March 13, 2023
授賞式の会場では、歌手ラーフル・シプリガンジとカーラ・バイラヴァによる「Naatu Naatu」の生パフォーマンスも総勢20名のダンサーと共に披露され、大いに沸かせた後の受賞。作曲のM.M.キーラヴァーニは、この受賞の喜びを以下のように語った。
「アカデミー協会に感謝申し上げます。子供の頃、私はカーペンターズの曲を聴いて育ちました。そして私が、アカデミー賞に輝いた。この歌を捧げたいと思います。
(カーペンターズの楽曲「トップ・オブ・ザ・ワールド」を替え歌で)
♬Once only wish my mind. So was Rajamouli(本作の監督ラージャマウリ) and my family.
RRR has to wind, pride of every India,
RRRは受賞する必要があるんです、ありがとう、カールティケーヤ(本作のプロデューサー)。これを実現する事が出来ました。」

『RRR』は日本公開(2022年10月21日)から4ヶ月が経つも、今なお全国映画動員ランキングトップ10に入り、累計興収は1,281,320,600円、累計動員数は810,076人を突破(本記事時点)。日本で公開されたインド映画として初めて10億円を突破した。この度の受賞を受けて、さらに人気に火がつきそうだ。

映画の舞台は、1920年、英国植民地時代のインド。英国軍に捕らわれた村の少女を救い出す使命を背負った“野性を秘めた男”ビームと、英国の警察官で“内なる”怒りを燃やす男“ラーマ。敵対する立場の2人は互いの素性を知らぬまま唯一無二の親友となっていく。
タイトルの『RRR』は、Rise(蜂起) Roar(咆哮) Revolt(反乱)の頭文字で、実在する2人のインド人革命家から着想を得た完全オリジナルストーリー。他に類を見ないスケールとアクションで友情、使命、家族、誇り、そして一国の未来をも背負った2人による壮絶な戦いが描かれる。
監督は映画史上空前の大ヒット作『バーフバリ』シリーズを生み出したS.S.ラージャマウリ。主演は南インドのスター俳優NTR Jr.(エヌティーアールジュニア)、ラーム・チャランだ。