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『RRR』監督が「ナートゥ・ナートゥ」の裏話を解説、サスペンダーに隠された秘密も明らかに

https://www.youtube.com/watch?v=QU0OaucfRbM

本国インドをはじめ、世界中で記録的ヒットを続けているミュージカルアクション大作『RRR』。2023年(第95回)アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされた挿入歌「Naatu Naatu(ナートゥ・ナートゥ)」と本楽曲が使用されているダンスシーンについて、S・S・ラージャマウリ監督本人が米Vanity Fairにて詳しく解説している。

『RRR』はイギリス植民地時代のインドを舞台に、英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、ビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr.)とラーマ(ラーム・チャラン)という英雄2人が立ち上がり、2人の出会いと壮大な戦いを描く一大叙事詩。2人が「ナートゥ・ナートゥ」を歌い踊るシーケンスは劇中のハイライトの1つだ。映画を楽しんだ世界中のファンが、このステップを真似し、TikTokを初めとするソーシャルメディアに動画を投稿してくれたことが、映画の大ヒットにつながったことに監督は感謝の意を述べている。

振付を担当したプレム・ラクシスとは以前も一緒に仕事をしたことがあるラージャマウリ監督は、「観客が何を求めているか、正確に把握している人」とラクシスの仕事ぶりを信頼しているようだ。

「2人の俳優が一緒にダンスをするわけですが、それぞれ、自分自身のスタイルを持っています。だけど2人ともにぴったり来るスタイルをラクシスは探し当てなければいけませんでした。そしてあまり複雑すぎないスタイルにしてほしかったのです。というのも、見た人が真似したくなるような、どんなステップなのか見当がつくようなものにしてほしかったからです。」

2人ともにしっくり来る、かつ誰もが真似できるよう難しすぎない、そしてカッコいいステップという困難なリクエストを言い渡されたラクシスは、何と100以上ものパターンを監督に提出。これには監督も「選ぶのが大変でした」と嬉しい悲鳴だったようだ。

また、監督が大のお気に入りだというのが、ラーマとビームが笑顔でステップをキメながら、サスペンダーを引っ張るシーン。監督の妻でもある衣装デザイナーのラーマ・ラージャマウリが本シーンのために用意したのは、社交クラブのパーティに適したいわゆる正装で、歌って踊るための装いではない。

ここに着目したラクシスは「サスペンダーを使うのはどう?」と監督に提案した上で、サスペンダーがキツすぎると、動かすことが難しくなるため、少しゆるくしましょうとアドバイスをしたそう。そのため、当ショットだけ緩めたサスペンダーを着用して踊っているのだとか。よく見比べてみると確かに、サスペンダーの長さが異なっている。全国各地で開催されている応援上映イベントなどではサスペンダー着用で鑑賞するファンも散見されるキーアイテムだが、とても細かい仕掛けが配されていたようだ。

アカデミー賞授賞式では、インド出身でシンガー・ソングライターのラーフル・シプリガンジと、プレイバックシンガー・音楽監督のカーラ・バイラヴァがステージで「ナートゥ・ナートゥ」パフォーマンスする予定。果たしてサスペンダーをはじめとするこだわりはどこまで緻密に再現されるだろうか?

Source:YouTube

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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