『パディントン』テレビアニメ化、2020年に全世界で放送へ ─ 映画版声優ベン・ウィショーが続投、製作スタッフも再登板

児童文学「くまのパディントン」を原作とする映画『パディントン』シリーズが、映画版のスタッフによってテレビアニメ化されることがわかった。米The Hollywood Reporterほか複数のメディアが報じている。
アニメ版「パディントン(仮題)」は子どもを対象としたシリーズとなり、映画版でパディントンの声を担当したベン・ウィショーが声優として続投。各エピソードはパディントンがルーシーおばさんに宛てた手紙に沿う形で進行し、ウィンザーガーデンで体験する日々の冒険が描かれるという。なお、アニメーションは全編CGで描かれる。
製作を務めるのは、原作の映像化権を保有する英Heyday Filmsと仏Studiocanal。すでに本編の制作は進められており、米国の子ども向けケーブルテレビチャンネル、Nickelodeon系列にて2020年に全世界で放送される予定だ。フランスやカナダ、中国、日本での放送を担当する企業は今後決定されるということで、現時点で日本での放送も予定されているものとみられる。
アニメ版の製作を担当するのは、映画版『パディントン』のプロデューサーであるデヴィッド・ハイマン氏と、『犬ヶ島』(2018)アニメーション・プロデューサーのサイモン・クイン氏ら。テレビ用の企画開発と脚本は、映画版2作に携わったジョン・フォスター&ジェームズ・ラモント。監督は英国のCGアニメ制作会社「Blue Zoo」のアダム・ショウ氏が務める。なお、映画版『パディントン』を成功へと導いたポール・キング監督がアニメ版に関与しているかどうかは不明だ。
なお2018年11月、デヴィッド氏は映画版『パディントン』第3作の企画が存在することを明らかにしていた。ポール監督はサイモン・ファーナビー&マーク・バートンとともに脚本作業に参加していたというが、監督として続投する見込みは薄いとのこと。ちなみにポール監督は、ディズニーによる実写版映画『ピノキオ(邦題未定、原題:Pinocchio)』を家族の事情で降板したとも伝えられており、現在の動向はわからない状況となっている。
テレビアニメ版「パディントン(仮題)」は2020年に全世界で放送予定。詳細情報の到着を楽しみにしたい。映画版『パディントン』シリーズのBlu-ray&DVDは発売中。