サイモン・ペッグ、タランティーノ版『スター・トレック』にコメント ― 「R指定になるとは思えない」

2009年『スター・トレック』より、リブート版映画シリーズでモンゴメリー・“スコッティ”・スコット役を演じている俳優サイモン・ペッグが、クエンティン・タランティーノ監督が構想しているという『スター・トレック』新作映画について初めてコメントした。
タランティーノは『スター・トレック』シリーズの新作を監督する意向で、現行シリーズのプロデュースを務めるJ・J・エイブラムスに自身のアイデアを提出。企画を進めるにあたって、作品をR指定にすることをJ・Jとパラマウント・ピクチャーズに求めたとされている。しかしサイモンが知る限り、タランティーノ版『スター・トレック』がR指定になるとは思えないというのだ。
「R指定の脚本になっているとは思えない」
サイモンは英Empire誌主催の映画祭「2018 RakutenTV Empire Awards」に登場、そこで英Hey U Guysのインタビューに応じている。サイモンは現行シリーズに出演しているのみならず、前作『スター・トレック BEYOND』(2016)では脚本にも参加していた。そんな彼だけが知っている、タランティーノ版『スター・トレック』の情報はないだろうか……?
「R指定の『スター・トレック』の脚本が書かれているとは思えません。彼(タランティーノ)がJ・J(・エイブラムス)にアイデアを送って、しばらくJ・Jが持ってたものだと思うんです。僕やエドガー(・ライト)がその話を聞いたのはずいぶん前でしたね。タランティーノがJ・Jに話をして、J・Jが脚本家ルームに投げて検討していたと思います。“聞いてよ、この前オフィスに誰が来たと思う?”ってメールが(J・Jから)来ましてね。だから、進められてる以上のことは知らないんですよね。」
ここで発言の内容を整理しよう。すなわちサイモンは、タランティーノ版『スター・トレック』の情報を「ほとんど知らない」ながらも、J・Jからその概要だけは聞いているものと思われる。おそらく、その内容はR指定になりそうなものではなかったということではないだろうか。とはいえストーリーの概要にかかわらず、過激な描写が用いられることはありそうなものだが……。
これまでタランティーノ版『スター・トレック』については、ドラマ『新スタートレック』(1987-1994)などでピカード艦長を演じたパトリック・スチュワートや、数々の映画版に出演してきたジョナサン・フレイクスといった面々が出演に興味を示してきた。無事に実現する暁には、そうそうたるメンバーが一堂に会することとなりそうだ。
なお本作の詳細は2018年3月時点でほとんど明かされておらず、タランティーノは自身の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題:Once Upon a Time in Hollywood)』に集中しているとみられる。その間、『スター・トレック』の脚本はタランティーノによる原案を基に『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)のマーク・L・スミスが執筆する予定だ。
Sources: Hey U Guys, SR
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