『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』全世界公開が8月以降に延期、日本公開日は未定 ─ 新型コロナウイルスの影響で

『ピーターラビット』(2018)の続編映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の世界公開が、当初予定されていた2020年春から夏へ延期となった。米The Hollywood Reporterが報じている。
本作は2020年3月27日にイギリスをはじめとするヨーロッパ各国で、4月3日にアメリカで劇場公開される予定だった。イギリス・アメリカの新たな公開日は2020年8月7日となり、世界各国ではこれ以降に劇場公開される見込みだ。日本公開日は2020年5月22日(金)と告知されていたが、新たな公開日は未定とされている。
公開延期の理由は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、ヨーロッパの主な映画市場で混乱が生じているため。2020年3月10日(月曜日・米国時間)には、イタリアで映画館が閉鎖されたほか、フランスやスロバキアでも同様の対応がなされているとのこと。いまやアメリカに次ぐ巨大市場である中国では、数週間にわたって多数の映画館が稼働していない状況にある。
前作『ピーターラビット』は、世界興行収入3億5,100万ドルのうち、アメリカを除く海外興収が2億3,600万ドルに及んでいた。続編もアメリカのみならず世界各国で大きな成果を見込まれていること、アメリカで先行公開することが海賊版の流出を含むリスクに繋がることから、ソニー・ピクチャーズは世界的な公開延期を決断したという。なお、新型コロナウイルスの影響を受け、ハリウッドの大手スタジオによる大作映画が公開延期となるのは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に続いて本作が2例目だ。
▼新型コロナウイルスの影響 の記事
『トップガン マーヴェリック』の大ヒット、『スパイダーマン』ソニー幹部はどう見たか ─ 「彼らは我々の挑戦から利益を得ている」その真意は 次は『ブレット・トレイン』 『シャーロック・ホームズ』第3作はコロナ禍で「頓挫」 ─ 「いつか製作されるはず」と監督が希望語る えぇ… 『ザ・バットマン』米最大手の映画館が特別料金を導入 ─ 苦境続く映画館業界、約3時間の上映時間も背景か 『スパイダーマン』に次ぐ話題作 ヒュー・ジャックマンが新型コロナ感染、主演舞台が中断に 軽症とのこと 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』1度目の公開延期、監督も発表直前に知らされた ─ 2020年春、コロナ禍でギリギリの調整 もう1年半前になります
Source: The Hollywood Reporter