【インタビュー】『名探偵ピカチュウ』キャスト「初めての出会いは『ポケットモンスター金』」 ─ ジャスティス・スミスとキャスリン・ニュートン、仲良しトーク

誰もが知る『ポケモン』をハリウッドが初めて実写化する映画『名探偵ピカチュウ』が、2019年5月4日より世界に先駆けて日本で先行公開となる。
かつて失踪した父ハリーの死をとりまく謎を解くため、主人公のティム・グッドマンは人間とポケモンが共存する街、ライムシティに向かう。そこで出会ったのは、新米記者のルーシーや、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す名探偵ピカチュウだった。ハリーは何故姿を消したのか?ライムシティで起こる事件の謎とは?この事件を追う新米記者ルーシーと共に、ピカチュウとティムの新コンビが、大事件に立ち向かう。
本作の公開に合わせ、ティム役のジャスティス・スミスとルーシー役のキャスリン・ニュートンが仲良く揃って来日。ジャスティスはドラマ「ゲットダウン」や映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)で、キャスリンはドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」や、映画『スリー・ビルボード』(2017)で知られる気鋭の若手だ。元々ポケモンが大好きだったというふたりは、本作への出演が嬉しくてたまらない様子。仲睦まじげなふたりに、THE RIVERがインタビューを行った。

ジャスティス「はじめてプレイしたのは『ポケットモンスター金』」
「ハロー!」と黄色のバッグを持って登場したキャスリンに、「ピカチュウ・カラーだね!」と声を掛けると、キャスリンは「Pikachu Bag!」とご機嫌。ネイルもポケモン仕様にするほどのハマりようだ。わずか半年ほど前、2018年11月30日には「東京コミコン2018」のステージにも元気いっぱいに登場していたジャスティスとキャスリン。ジャスティスは穏やかな、キャスリンは弾けるような笑顔で答える。

──『名探偵ピカチュウ』をいよいよ日本でお披露目できること、ワクワクしますね!
キャスリン「光栄です。すごくワクワクしていますよ!」
──ちょっと不安もあったり?
ジャスティス「ワクワクだし、緊張もありますね。でも、今の所ファンから頂く反応がすごく良いんですよね。だからきっとうまくいくと思います。」
──僕も初めて観た時に「これは最高だ!」と確信しましたよ。
キャスリン「わぁ、ありがとう!」
ジャスティス「最高!それは嬉しいですね!」
キャスリン「実は初めて来日してファンの皆さんにお会いする時は、私すごく緊張してたんですよ。どうしても皆さんのことを喜ばせたかったから。今、あなたに”最高だった”と言ってもらえて安心しました。”もしもポケモンが現実世界にいたら”を映像化した、ファンにとって夢みたいな映画です。」
──おふたりのポケモンとの出会いと、一番好きなポケモンは?
ジャスティス「初めてプレイしたポケモンは、ゲームボーイカラーの『ポケットモンスター金』でしたね。一番好きなポケモンは、その時に最初に選んだワニノコです。他にもポケモンのゲームは色々やりましたが、一番最初の出会いはTVアニメだったかな。」
キャスリン「私とポケモンとの出会いは、初めて学校に登校する日でしたね。母が私にピカチュウのリュックを持たせてくれたんです。そのリュック、すごくお気に入りで。アニメを観るようになったのはその後ですね。そこに登場したミュウが一番好きなポケモンです。可愛いもん。」
ピカチュウとの共演裏話
──キャスリン、あなたが演じたルーシーのパートナーポケモンはコダックですよね。なぜ彼女はコダックをパートナーに選んだんですか?
キャスリン「ルーシーがコダックを選んだように、コダックもルーシーを選んだんですよ。ポケモンもあなたを選ぶんです。ルーシーにとって、コダック以上のパートナーはいませんよ。」
──記者としてのルーシーももっと観たいですね。スピンオフがあっても良いかも!
キャスリン「ルーシーとコダックの出会いを描く、とか!」
──ジャスティス、ピカチュウとの撮影ではパペットを使ったりしたんですか?
ジャスティス「現場では、ピカチュウのパペットを操る人がいて、パペットにもいくつか種類がありました。ひとつはスタント用、ひとつはマーキング用、他にも合成用に緑のテープで覆われているやつ、毛があるやつ…。リハーサルで、そのパペットのピカチュウを僕の肩の上や隣で歩かせてくれて、目線の動きなどを確認するんです。本番の撮影では何もない状態になるので、目線やピカチュウの動きをそこで覚えなくちゃいけないんです。
リハではイヤホンをして、(ピカチュウ役)ライアン・レイノルズのセリフを読んでくれる人の声を聞きながら演技をしました。これも覚えなくてはいけません。本番では、ピカチュウのセリフと動きを覚えて演技しています。ある程度のものが撮れるまで、何テイクも重ねましたよ。
ピカチュウのパペットは実際の設定と同じ高さと重さだったんですが、キャスリンも実物大のコダックのパペットを抱いていて、大変だったよね。」
キャスリン「コダックって重いんですよ!抱っこして走るの、大変。」
──そこにあるパペットみたいなものを使ったんですか?

ジャスティスが抱いているのが、取材部屋に飾られていた等身大ピカチュウの人形。同じものが、同日夕刻開催のジャパンプレミアにも登場した。
ジャスティス「こんな感じですが、これは撮影に使ったやつよりもっとリアルですね。撮影では顔も作られていない、ただのもふもふの物体でした。毛並みだけ再現されたのもあって、それから…」
キャスリン「私が好きなのはプラスチックで出来たやつで、鼻が」キャスリン&ジャスティス「ぷにぷに。」
ジャスティス「背中にハンドルが付いていて、首や手が動くやつもありました。とにかく色んな種類のパペットがありましたね。」
ライアン・レイノルズや渡辺謙との共演
──ライアン・レイノルズと一緒になってみていかがでしたか?
ジャスティス「ライアンは最高ですね。面白いし、頭の回転も早い。僕らの撮影が始まる一週間ほど前に、モーションキャプチャー用のヘルメットを付けて演技をしていました。僕はその様子を見て覚えて、ライアンの感じを思い出しながら演技していました。今はこうしてプレスツアーで一緒ですが、とにかくいい人で、しかも面白くて。」
キャスリン「私もライアン大好き!もともと大ファンだったから、一緒に仕事できるなんて夢みたいです。すごく寛大な方で、ピカチュウに命を吹き込んでくれた人だと思っています。」
ジャスティス「ちなみに、”dude”って日本語で何て言うんですか?”He’s a nice dude”みたいな。」
──dude…、うーん、”いいヤツ”。
ジャスティス「”いいヤツ”。」
キャスリン「”いいヤツ”。」

──ジャスティス、渡辺謙とはどんなお話ができましたか?
ジャスティス「ケンは本当にカッコよくて、」
キャスリン「レジェンドですよね。」
ジャスティス「レジェンドだね。役者としての才能も確かな実力派。でもこの映画では、ひょうきんな一面も見せています。撮影の時は、彼のパートナー・ポケモン(ブルー)との共演もすごく面白くて。彼みたいなドラマティックな役者が、コメディの一面も見せられるのは凄いことだと思います。」
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