『トップガン マーヴェリック』グレン・パウエル、トム・クルーズが映画を語り尽くす6時間の一般非公開ビデオを映画館でひとり鑑賞するよう招待されていた

『トップガン マーヴェリック』(2022)でハリウッドのスターダムにのしあがったグレン・パウエルが、同作での共演を機に交流を深めることになった大先輩トム・クルーズとの驚愕のエピソードを明かした。なんとトムから、トムが映画や飛行機などについて語り尽くした6時間の映像のプライベート上映に招待されたのだという。いったい、どういうことなのか。
パウエルは、『トップガン マーヴェリック』で若手エリートパイロットのハングマン役を演じた。元々、マイルズ・テラーが演じたルースター役のオーディションを受けたが、落選の末に同役を手に入れた。GQイギリス版とのインタビューでパウエルは、同作の製作期間にはハングマンというキャラクターの物語における役割についてトムとじっくり話し合い、トム自身も提案に耳を傾けてくれたことを明かしている。「トムは聞き上手です。彼はクルーのメンバーやコラボレーターの話をしっかり聞きます。彼には聞く力があるんです」。
そんなパウエルは、トムからロサンゼルスの映画館に招待された日のエピソードをインタビューで持ち出した。招待の目的は、トムが友人だけに見せる目的で製作した「映画学校」のビデオを上映するためだった。
大先輩からの招待に興奮したというパウエル、他にも招待客がいるのかと想像しながら劇場へ足を運ぶと、そこで愕然とする。なんと招待されたのは自分ひとりだけ。パウエルは、トムがキャリアのその時々で学んだ映画作りに関する全説明を編集で繋ぎ合わせた、6時間にも及ぶ映像をたった1人で観ることになったのだという。
「“これは友達用なんだ”と言ってましたね。(ビデオでの)彼は、“これがカメラというものだ。分かるかな?”とか、“これが映画のカメラとデジタルカメラの違いだ”的な感じでしたね。一番面白かったのは、飛行についてです。彼は“よし、これが飛行機というものなんだ。こういう仕組みで飛ぶ。気圧はこうやって作用するんだよ”って。本当にそんな感じでした。」

こうした上映会を開くのも、トムがパウエルに期待を寄せている証だろう。そんなトムは、パウエルに対して映画が世界的ヒットを達成するためのアドバイスを与えたそう。それは、「普遍的な感情を伝え、誰もが共感できる不安を思い浮かべる」こと。さすがは『トップガン マーヴェリック』を世界興収14億ドルの特大ヒットに導いたトム、その言葉には説得力がある。
『マーヴェリック』出演後、パウエルはハリウッドで引っ張りだこになるだけでなく、ドル箱スター候補としても注目されるようになった。映画スターの少子高齢化が進むハリウッドで、ティモシー・シャラメとパウエルが次世代のスター俳優として注目されているという業界の声もあるほどだ。
直近では、シドニー・スウィーニーとW主演を務めたラブコメ『恋するプリテンダー』が世界的ヒットを記録。2,500万ドルの製作費に対し、世界累計の興行成績は約10倍の2億1,920万ドルを突破した。ラブコメの中に人間ドラマが織り交ぜられた同作で、もしかしたらパウエルはトムの教えをさっそく意識したのかもしれない。
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Source:GQイギリス版