「パワーパフガールズ」ドラマ実写版、バブルス役ダヴ・キャメロンが撮影やり直しの理由明かす「全員が幸せになるため」

カートゥーンアニメ「パワーパフガールズ」ドラマ実写化企画、「Powerpuff(原題)」は撮影が開始されていたものの、パイロット版の撮影がやり直しになると報じられた。この度、パワーパフガールズのメンバー、バブルス役のダヴ・キャメロンが、米ETの取材で本件について語っている。
本作は、2021年秋の米放送を目指して、パイロット版の撮影はすでに完了済みだった。順調にことが運んでいると思われた矢先、再撮影や追加撮影ではなく、まるまるやり直しになるという報道が飛び込んできたのだ。その理由について、米CW局のマーク・ペドウィッツCEOは、キャストやスタッフのことはいまも信頼しているとしながら、「ちょっとわざとらしすぎて、あまり現実感がなかった」と、パイロット版の出来について以前説明していた。
このたび、キャメロンは取材にて「今も変更を加えている状況なので、このことについてはまだ話すことが出来ません」と語った。2021年5月下旬には、SNS上で脚本らしきものが流出していたが、それとやり直しの件は無関係であるという。その上でキャメロンは、「とにかく、いくつかの理由からやり直すことになったんです」と説明している。
「ものすごく大きい企画なので、もちろん具体的な理由はあります。全員が幸せになるものにして、相応しく解釈されたものにしなければなりません。現代的な作品にアレンジするというのは、普通であれば決して交わらないようなものを組み合わせるということで、それはパズルのピースをはめていくようなものなんですよ。つまり、いくつかの要素を取り除き、他の要素と入れ替えようとしているところなんです。脚本はさらに凄いものになるでしょう。アプローチは少しだけ変わることになりますが、他のものは全てそのままです。」
このキャメロンの発言から推測するに、シリーズのファンが納得するような、現実感と非現実感が適切に融合した脚本に仕上げ直すということだろう。これはペドウィッツがパイロット版で感じた違和感とも重なる内容だ。なお、作り直しになるとはいえ、俳優陣は決して後ろ向きではなく前向きなものとして捉えているのだという。
「とても楽しみでもあります。(共演する)女の子たちとメールしていたとき、“これで私たちは何をすべきかわかったわけだよね。なんて素晴らしいことなんだろう”という感じになったんです。俳優として一度立ち返って、“どうすればよかったのか”と考えられる機会なんてそうないことだと思うので。」
既報によると本作では、少女だったパワーパフガールズたちが、「犯罪との戦いに明け暮れて子供時代を失った、失意の20代」として描かれるという。ここから一体どんな内容に変化するのか気になるところだ。製作陣は変わらず、ダヴ・キャメロンのほか、クロエ・ベネットがブロッサム役、ヤナ・ペローがバターカップ役、ドナルド・フェイソンがユートニウム博士役ら俳優陣も続投する。つまり大人時代を描くということに変わりはなさそうだ。
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Source: ET