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『search/サーチ』制作者の新たな全編PC画面スリラー『Profile』米予告 ─ 女性ジャーナリストがテロ組織を潜入捜査、勧誘の実態暴く

『Profile』
https://youtu.be/DKgW8UcGMNk

全編PC画面で展開されたスリラー映画『search/サーチ』(2018)のプロデューサー、ティムール・ベクマンベトフが監督を務めた最新スリラー『Profile(原題)』の米予告編が公開された。『search/サーチ』同様、全編PC画面越しで物語が進む。この演出並みにストーリーも斬新だ。

本作は、テロ組織への勧誘を行うテロリストリクルーターの実態を暴こうとするイギリス人女性ジャーナリスト、エイミーを主人公とする実話に基づいた作品。エイミーは自らがおとりとなり、SNSを通じて潜伏調査を実施していく。テロリストと接触し、仲を深めていくも、ある時を境に危険が一気に迫りくる。

予告編の冒頭、上司と思われる人物とのビデオ通話で、エイミーは新規のネタを依頼される。「心当たりがあるかもしれないです」と答えたエイミーは、「若い女性たちがSNSで過激派に勧誘されている案件を調査しているんです」とアイデアを上司に伝える。即採用となり、エイミーはリクルーターと接触を図るべく、さっそくニセのFacebookアカウントを作成する。

すると、アブ・ビレルという名のアカウントからメッセージを受信。そこには「シリアについて質問はありますか?スカイプを通して話しましょう」と記されており、こうして最初の接触の機会がエイミーに訪れる。スカーフをまとい、変装したエイミー。バックアップチームが録画の準備を整えると、テロリストの男の姿が映し出され、「あなたに平安あれ、シスター」と男は挨拶をする。

「君について教えてくれ。君は美しい」。好印象を得たエイミーは男と仲を深めるべく、別の女性を演じきる。「こっちに来てくれ、必要なものは何でも与えよう」「信じてほしい、ここはパラダイスだ」。エイミーに夢中になる男は、贅沢な暮らしを全面に押し出しながら勧誘を続ける。エイミーは機会を見出したのか、「あなたの仕事が何なのか教えて」と男に質問。大きく動き出す。これに「インターネット上では話したくない。どこもかしこもジャーナリストがうようよしてるからな」と男。潜伏捜査は一筋縄ではいかない。

潜伏調査とプライベートを行き来するエイミー。スカイプを重ねていくにつれて、男との親密度も増していく。「男性を誘惑する方法」と題されたウェブページを参照したり、男の話す言葉で愛を伝えようとしたり…。こうした行動に、エイミーは仲間内から「彼に恋してしまったのか」と問いただされる。

疲弊したエイミーの姿も見られる中、遂にボロが出てしまう。男との通話の途中、別の着信が鳴ってしまったのだ。異変に気づいた男は「何を見ているんだ」と問いただす。エイミーは「何も。あなたを見ている」とごまかすも、「嘘なんてつかないよな」と男の疑いは深まるばかり。予告編の終盤では、「すぐにお前を探し出してやる」と語気を荒げる男の姿が確認できる。そして遂に、危険がエイミーの身に迫り…。

テロリストという危険な存在が物語に加わったことで、サスペンス色の強かった『search/サーチ』と比較して、モニター越しのスリリングさが更に増した印象を与える本作。『search/サーチ』に続くヒット作となるか…?2021年5月14日より、米国で公開予定だ。

主演は、「サーティーン/13 誘拐事件ファイル」(2016)「ギャング・オブ・ロンドン」(2020-)などのヴァリーン・ケイン。ほか共演に、テロリストの男役で「スタートレック:ディスカバリー」(2017-)のシャザド・ラティフ、『沈黙の追撃』(2005)クリスティーン・アダムスらが名を連ねている。ベクマンベトフ監督は脚本を執筆した。

ちなみに、ベクマンベトフ監督は本作のほか、スマホ鑑賞向けの全編縦型映画を制作するなど、既存のフォーマットにとらわれない革新的な映画作りを進めている。2020年6月には、米ユニバーサル・ピクチャーズと5本以上の映画製作に関する契約を締結した。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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